新潟のつかいかた

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温泉のプロ3人に聞いた!
プライベートタイム
を満喫できる、
新潟の日帰り&プライベート温泉 Posted | 2021/09/15

新潟を語るうえで「日本酒」と同じくらい欠かせないのが「温泉」。宿泊施設のある温泉地が全国3位を誇る温泉県であり、新潟県民にとって、温泉は生活と切っても切り離せない存在なんです。

今回、「新潟の泊まりかた」では温泉のプロフェッショナルによる、本当は教えたくない、とっておきの新潟の温泉をご紹介します。

選者には、にいがた観光特使を務め、大学では「観光温泉学」を教える、新潟県長岡市出身の山崎まゆみさん。そして、温泉ビューティ研究家でトラベルジャーナリストの石井宏子さん。『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』の著者で、OLながら温泉オタクの一面を持つ、ながちさんこと永井千晴さんの御三方をお招きしました。

山崎まゆみさん、石井宏子さん、永井千晴さん

第1弾のテーマは「プライベートタイムを満喫できる、新潟の日帰り&プライベート温泉」。新潟県内には144もの温泉地がありますが、そのなかでもできるだけ密にならず、ゆっくり・のんびりプライベートタイムを満喫できる新潟の温泉を紹介します。

まだ“観光客に知られていない”穴場スポットであったり、一人旅でも楽しめる“プライベート空間”があったり……とっておきの、プライベートタイムを満喫できる温泉を教えていただきました。

新潟県の温泉地マップ

地元民の憩いの場。観光客にとっては穴場の名湯
【寺宝温泉(長岡市)/山崎まゆみさん】

〈寺宝温泉〉の外観

長岡市の住宅街にある、純生の湯〈寺宝温泉〉。ボーリング会社を経営するオーナーが、その田畑を造成し、掘削工事から調査建設工事までを行い、源泉を堀りあてました。地元の憩いの湯であり、観光客にとっては穴場の名湯。長岡出身の私は、帰省すると立ち寄りたくなる場所のひとつです。

日帰りでも宿泊でも利用することができ、安価で泊まれるのも魅力です。ここに宿泊して、早朝の張り立てのお湯に膜が確認できる朝湯が私の楽しみです。

Information

【寺宝温泉】
address:新潟県長岡市寺宝町82
tel:0258-29-4126
web:寺宝温泉

山崎まゆみさん

Profile 山崎まゆみさん

新潟県長岡市生まれ。温泉エッセイスト・跡見学園女子大学“観光温泉学”講師。VISIT JAPAN大使(観光庁任命)として日本の温泉文化を国内外に広く発信。「新潟県の魅力を考える懇談会」委員や「新潟プレミアサロン」のコーディネーターも務める。著作は『行ってみようよ!親孝行温泉』『女将は見た 温泉旅館の表と裏』ほか。

アクセス良好で一人旅にもぴったり!
【越後湯沢温泉(南魚沼郡湯沢町)/石井宏子さん】

〈髙半〉の内湯

新幹線で東京から1時間程度で行けるので、思い立ったらさっと遊びに行ける温泉地です。老舗の温泉旅館〈髙半〉の温泉は、単純硫黄泉でとろりとした感触がお気に入り。立ち寄り入浴をしたり、駅周辺をぶらぶらしてお買い物やカフェに寄ったり、地酒の利き酒が楽しめる〈ぽんしゅ館〉やレストランなど駅の中も充実しているので、ひとりでぶらりと行っても楽しめます。

越後湯沢温泉を起点に、貝掛温泉まで足をのばして立ち寄り湯したり、大沢山温泉や松之山温泉までも電車を使って行けたりするので、私は2か所の温泉を楽しむ旅をすることが多いです。

越後湯沢の駅ナカ

帰りには、早めに駅に戻って、越後湯沢の駅ナカ(写真上)でお買い物をしたり、カフェブレイクしたりしてから新幹線に乗って帰ります。

〈雪国の宿 髙半〉の詳細

にいがた観光ナビ:雪国の宿 髙半|https://niigata-kankou.or.jp/reserve/30944

石井宏子さん

Profile 石井宏子さん

温泉ビューティ®研究家、旅行作家。日本・世界の温泉や大自然を旅して写真撮影・執筆をする旅行作家。温泉や食、自然環境を通じて美しくなるビューティツーリズムを研究。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会員、温泉入浴指導員、日本旅のペンクラブ理事。著書『全国ごほうびひとり旅温泉手帖』『感動の温泉宿100』『温泉ビューティ』ほか。

温泉ファンもうなる個性的な泉質が特徴
【関温泉(妙高温泉郷/上越市)/永井千晴さん】

〈登美屋旅館〉の展望風呂

関温泉は、標高900メートルに位置する妙高市の小さな温泉地。野天風呂が有名な燕温泉までの山道の途中にあり、燕温泉の影に隠れた穴場の湯です。

鉄味の強い赤色の温泉が特徴で、すべての温泉施設が源泉かけ流しとあって温泉ファンもうなる名湯。鉄の多い温泉は「婦人の湯」とも言われており、貧血や月経障害に効果が期待できると言われています。関温泉にある旅館〈登美屋〉での滞在が私のいちおしです。内湯でじっくり温泉を味わえるし、大きな窓があって開放的です。

〈登美屋旅館〉の詳細

にいがた観光ナビ:登美屋旅館|https://niigata-kankou.or.jp/spot/42793

永井千晴さん

Profile 永井千晴さん

学生時代に温泉メディアのライターとして、半年間かけて日本全国の温泉を取材。その後、旅行情報誌『関東・東北じゃらん』編集部に2年在籍し、退職後は別業種で会社員をしながら、Twitterやブログで温泉の情報を発信している。現在も休みを見つけてはひとり温泉へ出かける、市井の温泉オタク。国内外合わせて約500の温泉に入湯。好きな言葉は「足元湧出」。

まだまだ自由に旅行ができるまでには時間がかかるかもしれませんが、旅の計画を練るのも楽しみのひとつ。今回ご紹介いただいた温泉のなかで、これぞ! という温泉があれば、チェックしておきましょう。

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