東京と新潟をつなぐ上越新幹線ですが、これに乗ると上越エリアを通らない、というのはご存じでしたか？　上越新幹線の「上越」とは、上州（群馬）と越後（新潟）を行き来していた在来線の名前にちなんだものといわれています。上越エリアへ行くには、北陸新幹線が便利です。

上越市・糸魚川市・妙高市がある上越エリアは新潟県の南側に位置し、富山県・長野県と隣り合っています。戦国武将・上杉謙信ゆかりの地であり、日本有数のスノーリゾート地としても知られています。さまざまなレベルのスキーヤー・スノーボーダーが楽しめるバラエティに富んだコースや、疲れた体を癒やしてくれる数々の温泉が人気の秘密。もちろん、上越エリアが美しいのは冬季だけではありません。四季折々の自然美を満喫できる、上越エリアのスポットをご紹介します。

日本三大夜桜と呼ばれる〈高田城址公園観桜会〉

上越市にある〈高田城址公園〉は、1614年（慶長19年）に徳川家康の六男・松平忠輝公の居城として築城された、高田城跡に造られた公園です。高田城のシンボルであった三重の櫓が、1993年（平成５年）に当時の古文書などを調査し再建されました。ここで毎年春に行われるのが〈高田城址公園観桜会〉です。園内とその周辺を含め約4000本の桜が約3000個のぼんぼりに照らされ浮かび上がります。その幻想的な風景は東京の上野恩賜公園や青森の弘前公園に並んで「日本三大夜桜」のひとつといわれています。

ハイキングから縦走まで。青空に映える美しい夏山

左から〈火打山〉〈小蓮華山〉〈いもり池〉

新潟の山の楽しみ方はスノーアクティビティだけではありません。青い空と緑のコントラストが映える夏山の美しさは格別です。中級者向けの日本百名山〈火打山〉（妙高市）や、上級者には白馬岳と尾根を連ねる新潟県最高峰（2766メートル）の〈小蓮華山〉（糸魚川市）などスキルに合わせて選べます。体力に自信のない方は妙高高原にある〈いもり池〉の遊歩道散歩からはじめてみましょう。火打山、妙高山へは笹ヶ峰登山口から登れます。

紅葉ハントにぴったり！　天空の楽園〈笹ヶ峰高原〉

〈笹ヶ峰高原〉は標高2000メートル級の〈火打山〉や〈妙高山〉に囲まれ、牧場やキャンプ場もある観光名所です。そして紅葉の名所としても知られています。「笹ヶ峰一周歩道」「夢見平遊歩道」といった散策路も整備され、落ち葉や木の実を拾いながら手軽に紅葉を楽しむことができます。散策路の森を抜け〈清水ヶ池〉から望む妙高山は絶景です。

スノーリゾートの中心地で、雲海を見下ろす〈赤倉観光ホテル〉

四季折々の魅力が楽しめる上越エリアで、その美しさの真ん中で過ごせるのが〈赤倉観光ホテル〉です。妙高山の中腹に位置する格調高いリゾートホテルで、〈赤倉観光リゾートスキー場〉と直結。また、季節を問わず、気象条件によっては眼下に雲海が広がります。

サウナやデッキテラスを備えた露天風呂付き温泉大浴場は、江戸時代に開湯された歴史ある〈赤倉温泉〉でくつろぎのひとときを。遮るものが一切なく、運が良ければ湯船に浸かりながら、雲海を見下ろすこともできます。

「プレミアム棟」最上階のレストラン〈アクアダイニング〉では、すばらしい眺望とともに夕食の洋食コースをいただけます。和食コースは本館〈旬菜ダイニング白樺〉にて。本館にある客室〈デラックスルーム〉は2018年にリニューアルしたばかりで、全室眺望のいい野尻湖側のお部屋です。広々としたリビングスペースには、大きなソファとロッキングチェアが備えてあり、専用のバスルームも。山岳の風景に見とれる極上のリゾートステイが楽しめそうです。

若い時にこそ上質な新潟の魅力を体験してほしい

海も山もあり、広い新潟県には、それぞれの土地に魅力的なスポットがたくさんあります。旅の楽しみ方はさまざまですが、上質な魅力に触れる体験は、その後の人生を一変させるかけがえのないものになるはず。だからこそ、ぜひ、若い方に旅してほしい！

「新潟のつかいかた」では「若い時にこそ上質な新潟の魅力を体験してほしい」をテーマに、34歳以下の旅好きな方に向けてちょっと贅沢な「U34新潟旅」ができる企画を実施。〈赤倉観光ホテル〉での宿泊体験が気になった方はTwitterでハッシュタグ「#雲海のスノーリゾート」をチェックしてみてくださいね。（2022年３月30日まで）

credit　text：コヤナギユウ