新潟県民が新潟の魅力を発信する「新潟※(コメジルシ)プロジェクト」。その活動の一環として、新潟の魅力をよく知る人が、各エリアの魅力的な日帰りツアーをご案内。今回は新潟市で参加者を募り、ツアーを敢行しました。その模様をお伝えしながら、独自のツアープランをご紹介します。
今回の案内人は、新潟県出身の20~30代をつなぐオンラインコミュニティ「Flags Niigata」を主宰する後藤寛勝さん。新潟市に拠点を置き、地域経済の活性化を目指した事業を展開している後藤さんは、県外から訪れるクライアントを年間100組以上アテンドしているという“新潟市ガイドの達人”でもあります。
そんな後藤さんが提案するのは「徒歩とバスで楽しむ旅」。実は新潟市は、「にいがた2km」を提唱するなど、新潟駅から2キロ圏内に観光スポットが多く、車がなくても気軽に楽しむことができるのです。6月某日、新潟市と三条市から参加した4名とともに、新潟市中心エリアを巡りました。
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朝からほろ酔い。〈ぽんしゅ館〉で地酒テイスティング
ツアーは朝10時、新潟駅直結の〈ぽんしゅ館 新潟驛店〉からスタートです。ここは、地酒をはじめ、食品、菓子、工芸品など、多種多様な新潟アイテムに出合えるショップ。角打ちやおにぎり専門店といった飲食店もあり、新幹線の時間まで軽く一杯なんて過ごし方もできます。
帰りに買うおみやげをチェックしつつ、後藤さんが案内してくれたのは「唎酒(ききざけ)番所」。ここは、新潟県内の全酒蔵の地酒をワンコインで気軽にテイスティングできる人気コーナーです。
ズラリと並んだ日本酒マシーンは圧巻! 直感で選ぶもよし、説明をじっくり読んで選ぶもよし。とはいえ、日本一の酒蔵数を誇る新潟県だけに、テイスティングできる地酒は120種以上。まずは黒板に書かれている「今月のおすすめ」から試してみるのもおすすめです。
普段、日本酒を飲む機会がほとんどないという大学生の参加者は
「初心者向けの魚沼、玉川酒造の〈イットキー〉をいただきました。ほんのりヨーグルトの風味があり、おいしかったです」と、新潟地酒の魅力に少し触れることができたようです。
県外からのお客さんを案内することが多い後藤さんは、一緒に試飲しながら相手の好みの味をこっそりチェックしておくそう。
「食事の際にその銘柄を注文したり、旅の最後におみやげとしてプレゼントしたりと、さりげないサプライズができ、喜ばれますよ」
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「バスセンターのカレー」は新潟市民のソウルフード
続いて向かったのは、万代バスセンター内にある立ち食いスタイルの〈万代そば〉。この店の名物といえば、昭和から市民に愛され続けているカレーライス、通称「バスセンターのカレー」です。販売当初から変わらないレシピでつくられているルーは、黄色い見た目が特徴的。頬張ると、みずみずしい玉ねぎの甘みとともにスパイスの辛さが口の中に広がります。
「新潟市のB級グルメといえばこれ! カレーライスもうまいですが、イチオシは、カレーそば。ネギ大盛りのトッピングも欠かせません」
カレーライスが有名すぎて、カレーそばの存在を知らなかったというみなさん。
「こってりとした濃厚なルーとダシのバランスが絶妙。これからは、カレーそば一択ですね」と、そのおいしさに“そば派”に転向宣言した参加者も。
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〈やすらぎ堤緑地〉で信濃川を眺めながらのんびり
カレーそばを堪能したあとは、途中でドリンクをテイクアウトして、信濃川沿いの〈やすらぎ堤緑地〉へ。万代そばから歩いて5分ほどです。
ここは、信濃川沿いに整備された、国内初の傾斜がゆるやかな堤防。ベンチも用意されているので、水辺を渡る風を感じながら、ゆっくり過ごすことができます。季節や時間帯によって変化する川の表情を眺めるのも一興です。
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