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新潟県の中でも異色の文化を持つ、佐渡島(さどがしま)。かつては「金が採れる島」として知られ、2024年7月27日には「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録が話題となりました。
そこで今回は、これから佐渡観光を考えている初心者向けのガイドをご用意。今年こそ、本州最大の離島・佐渡へでかけてみませんか?
【1】そもそも佐渡ってどんなところ?

「佐渡島」という島名をテレビ番組やYouTubeで目にしたことはあっても、どんなところか知らない人は多いかも。まずは佐渡ってどんな島なのか、基本データをまとめました。
佐渡島のキホンのキ
【地理・地形】
日本海に浮かぶ佐渡の地形は、下のイラストのようにアルファベットの「S」のような形をしていて、北側は大佐渡、南側は小佐渡と呼ばれています。
島の総面積は、およそ855平方キロメートル、海岸線は約280キロメートル、東京23区や淡路島の約1.5倍の大きさを誇る、5万人ほどの島民が暮らす日本海側最大の島です。

【文化・環境】
世界文化遺産に登録された「佐渡島の金山」はもちろん、人とトキが共生する豊かな自然環境、佐渡おけさ・鬼太鼓・能などの伝統文化も見逃せません。
【気候】
佐渡(両津)と東京(羽田)の月別平均気温(気象庁「1991–2020年 平年値」)を比較すると、年間を通して佐渡のほうが東京よりも冬場は3度ほど、夏場は1度ほど低くなっています。
新潟市と佐渡の平均気温を比較すると毎月ほぼ同じ程度ですが、夏は佐渡のほうがやや低く、体感として涼しいという声も。一方、冬は佐渡沖を流れる対馬暖流のおかげで暖かく、新潟市や県の内陸部に比べると雪はかなり少ないそうです。

佐渡初心者にとってベストシーズンは、春から秋にかけて。特に天気も安定する5月、6月は島を巡りやすいでしょう。
春は花が咲き誇り、夏はマリンスポーツ、秋は紅葉や果物、冬はズワイガニや寒ブリなどの海の幸が楽しめる佐渡。四季折々の佐渡特有の景色、旬の食材、遊び方があり、いつ訪れても特別な体験ができます。
【物産】
四季の変化に富んでいる佐渡では、米づくりを中心に、おけさ柿、ル レクチエ、りんごなどの果樹栽培が盛ん。年間通してカニ、エビ、イカ、ブリ、マグロなど、さまざまな魚介類が水揚げされているほか、加茂湖や真野湾で育てられるカキ、日本海の荒波が育んだアワビ、サザエ、海藻類など、おいしい海産物が豊富です。

佐渡で生まれ育った佐渡牛は、年間出荷頭数が極わずかな黒毛和牛。現地でしか食べられない佐渡乳業のソフトクリームや、島内でしか手に入らない地酒もあるのでチェックしてみてください。
東京から最短3時間半! 佐渡へ行くなら2泊以上が理想

佐渡へ移住した人たちが口をそろえて言うのは、「佐渡は東京から意外に近くて、拍子抜けするほど便利」というコメント。東京駅から新幹線とジェットフォイルの乗り継ぎをうまく組み合わせれば、最短で3時間半で到着します。
大阪・名古屋・札幌からも空路とジェットフォイルを使えば各空港から両津港まで最短で片道3~4時間程度。新潟空港から新潟港までは、タクシーで20分程度、もしくは新潟駅まで路線バスか、直行便のミニライナー(冬期以外1日4便/要予約/約25分)もあります。離島とはいえ、意外と気軽に遊びに行けちゃいます。
※季節やダイヤ変更、乗り継ぎ状況などにより時間は異なりますので、旅の計画は事前に各交通機関の時刻表をご確認ください

島と本土をつなぐ船の便はカーフェリーで1日5便、ジェットフォイルでも1日5~7便。佐渡旅を満喫するなら、最低2泊は確保してゆっくり巡ることをおすすめします。
佐渡へ行ったら、まずはどこに行く!? 島内4つのエリアを解説
東京23区よりも広い佐渡には、大きく分けて4つのエリアがあります。360度インスタ映えする佐渡を、エリアごとにご紹介します。

【両津エリア】

佐渡汽船両津港ターミナルを有する海と湖の両津エリア。北部には、潮の満ち引きで景色が変わる「二ツ亀」や、トビシマカンゾウの日本一の群生地である「大野亀」があり、佐渡ならではの大自然が広がります。中央には新潟県最大の湖「加茂湖」があり、湖を一望できる両津周辺の温泉も人気です。
【相川エリア】

世界文化遺産に登録された「佐渡島の金山」の代表的なスポットが多数点在する相川エリア。多くの史跡が残るこのエリアは、半日で主要スポットを巡れるコンパクトさが魅力です。島の北部から順々に楽しむのなら、北片辺の棚田から尖閣湾へ。ドライブを楽しんでいると「道遊の割戸」「北沢浮遊選鉱場跡」も見えてきます。鉱山と佐渡奉行所をつなぐメインストリート京町通りでは、すてきなカフェや伝統工芸品に出合えます。
【国中エリア】

両津港から路線バスで巡れる国中エリアには、佐渡の特産品を満喫できるグルメの名店がたくさん。佐渡産の鮮魚をリーズナブルに味わえる〈廻転寿司 弁慶〉、リゾート気分を満喫できるベーカリーカフェ〈しまふうみ〉など、人気グルメスポットを周遊できます。撮影スポットとしても有名な「あめやの桟橋」もこのエリア。ビーチや温泉施設も充実しているので、エリア内で一日中遊び尽くせます。
【南佐渡エリア】

佐渡の南の玄関口・小木港を構える南佐渡を訪れたら、北前船で栄えた宿根木(しゅくねぎ)のノスタルジックなまち並みへ。建物が密集する集落には、今でも船大工や廻船主の家が残り、江戸時代の暮らしに思いを馳せながら散策できます。海岸で楽しめる「はんぎり(たらい舟)体験」は南佐渡の鉄板です。溶岩で形成された独特な海岸線には、「青の洞窟」「万畳敷」などのフォトジェニックな観光名所が広がっています。
【2】東京から佐渡までのアクセス完全ガイド
キホンを把握したところで、旅の計画を。東京発のモデルプランや本土から佐渡へ渡る交通手段・佐渡汽船の特徴を解説します。
東京から佐渡までのアクセス

佐渡へ渡るためには、新潟にある2つの港(新潟港、直江津港)から船に乗って移動する必要があります。このとき注意したいのが、到着する港の位置。新潟港から到着する両津港と、直江津港から到着する小木港は、港同士が40キロ以上離れているため、移動に1時間ほどかかります。佐渡島は東京23区よりも広いので、港の場所と巡るスポットの位置関係をしっかり把握しておきましょう。

東京駅から佐渡の港までの最短ルートは、上越新幹線とジェットフォイルの新潟航路です。東京駅から両津港まで最短で3時間半で到着。便による接続時間を考えても5時間ほどみておけばよいでしょう。時間に余裕のある方は、同じ新潟航路でカーフェリーを使えば6時間程度で両津港までたどり着けます。
北陸新幹線で上越妙高駅まで行き、上越市の直江津港から直江津航路を利用すると、カーフェリーのみで東京駅から小木港まで6時間の旅になります。上越妙高駅から直江津港までは、路線バスで約30分。帰路(直江津港から上越妙高駅)は、駅ライナー便(冬期以外/要予約)も運行しています。

新潟県内各地を巡る旅行を計画中の方は、マイカーや新潟県内で借りたレンタカーをカーフェリーに乗せて佐渡へ向かうという手もあります。1人あたりの交通費を考えると複数人で一緒に巡る場合はよいかもしれません。
東京から飛行機や高速バスで新潟市に到着してから船を利用することもできますが、料金・所要時間・乗り継ぎ回数を考慮すると、新幹線+新潟航路が便利です。
新幹線を降りて新潟港までのアクセス(バス・タクシー・徒歩)
上越新幹線「とき」で新潟駅まで来たら、新潟港までは路線バス、タクシー、徒歩で移動することができます。
新潟交通の路線バスを利用する場合、佐渡汽船線でおよそ15分。バス料金は260円(※2025年7月時点)です。小型タクシーの場合は、10分ほどの移動で1500円程度とみておきましょう。
新潟駅から佐渡汽船新潟港までは歩いて30分ほどかかってしまうため、路線バスまたはタクシーを使うのが得策です。
カーフェリーとジェットフォイルの違い

佐渡汽船が運航する船舶には、新潟港と直江津港からそれぞれに運航しているカーフェリーと、新潟港からのみ運航しているジェットフォイルがあります。
2隻の大きな違いは所要時間。カーフェリーは片道2時間30分かかるのに対し、ジェットフォイルは約1時間で両津港まで到着できます。短時間で佐渡に渡りたい場合は、「海の飛行機」と呼ばれるジェットフォイルを活用しましょう。
そのほかにも、「車を積載できるかどうか」「船内販売の有無」にも大きな違いがあります。
マイカーやバイクで佐渡を回りたい方は、車両積み込みができるカーフェリー一択です。時速約80キロの高速走行で移動するジェットフォイルは、船体を海面に浮上させて走行することから荒波に強く、揺れにくい特徴がありますが、飲食物の船内販売はしていないという違いもあります。
時間重視の場合はジェットフォイル、車を積んでゆっくりと船旅を楽しみたい場合はカーフェリーというように、旅行プランに合わせてセレクトしましょう。
カーフェリーとジェットフォイルの比較

車の持ち込みと佐渡でレンタカー、どちらがお得?

佐渡島内での移動は、基本的に車は必須です。佐渡初心者であれば、佐渡でレンタカーを予約しておく必要があります。では、どちらがお得か?
新潟県内でレンタルした車を佐渡へ運ぶためには、佐渡汽船への事前予約と車両運賃の支払いが必要となります。車両運賃は車両の長さによって設定され、一般的な普通車(5メートル未満)であれば往復で3万6780円(2025年9月30日までの運賃)。車両運賃には運転者1名分の2等運賃が含まれています。
一方、佐渡汽船が営業する現地のレンタカー店で4人乗り普通車を1日借りた場合、1万円程度ととてもリーズナブル。移動時間に縛られることなく気楽に島内を移動したいのなら、佐渡に到着後レンタカーを借りるのが断然お得です。
ただし、ハイシーズンはレンタカーも予約でいっぱいになってしまうことがあるので、事前予約を忘れずに。
【3】佐渡を楽しむための基礎知識と旅のコツ
上陸したことがない離島への旅行はハードルが高いもの。事前に知っておきたい佐渡の基礎知識と旅のコツについてまとめました。
「佐渡旅前に確認しておくべきことリスト」
まずは、島のどのエリアを回るか要検討。
食べたい佐渡グルメの店情報は必ず事前リサーチを。
飲食店の閉店時間は必ずチェック。
島内での移動はレンタカーにするか、路線バスにするか。
宿泊はホテル派? 旅館派? 民宿やキャンプ場も充実。
ATMは島内にあるものの、港にはないので注意。
佐渡島内で電波&Wi-Fiの心配は不要!
カーフェリー&ジェットフォイルの運航状況を確認。
意外と佐渡は広い! 滞在中でどこまで巡れるかしっかり考えよう
佐渡1周は、なんと東京―新潟の直線距離よりも長いおよそ280キロメートル。車で1周するにも6時間ほどかかってしまう広い島です。
首都圏から朝イチの新幹線、午前発の船に乗ることで、お昼前に上陸して約7時間滞在の弾丸日帰り佐渡旅も不可能ではないものの、せっかくなら食事や体験をゆっくり満喫できる2泊以上がおすすめです。
飲食店の閉店時間に注意! コンビニはすべてローソンなのも佐渡あるある
両津・国中エリアを筆頭に、佐渡島内ではさまざまな飲食店が営業しています。しかし、来店前に営業時間と定休日はよ〜く確認しておいてください。夕方16時から17時で閉店する店もたくさんあります。
「食べたかったのにやってない!」なんてことにならないように、佐渡へ行く前に目当ての佐渡グルメをチェックしておくと安心です。

佐渡にある全8店舗(2025年7月時点)のコンビニはすべてローソン。24時間営業しているものの、セブン‐イレブンやファミリーマートはありません。
路線バスでの移動は事前に計画を

〈佐渡島の金山〉が世界文化遺産に登録されたことで相川エリアを周遊するバスが増便傾向にあるものの、路線バスの本数は、多い路線で1時間に1本程度、少ない路線で1日に2〜3本程度。バスで佐渡を巡る際は余裕をもったスケジュールと入念な計画が必要です。
また、気軽に利用できるレンタカーも、イベントや海水浴のシーズンは予約でいっぱいになる可能性があります。佐渡へ行ってから移動手段で困らないように、余裕をもって旅行計画を立てましょう。
佐渡には絶景自慢&いい湯のお宿が多数あり!

旅の楽しみのひとつがお宿。佐渡には、日本海や雄大な山々を望む絶景ホテル、地元の旬食材でもてなしてくれる料理自慢の民宿、島内18の源泉を活用した温泉旅館、ゲストハウスやグランピング施設まであり、宿の選択肢が幅広くあります。
市営の無料キャンプ場、海に面したキャンプ場も充実していて、アウトドア好きには最適です。
うっかり現金を下ろし忘れても大丈夫! ATMも島内にあり
各港にATMの設置はありませんが、島内で営業する地銀、ゆうちょ銀行、ローソン銀行ATMを利用できます。現金を下ろし忘れていても慌てる必要はありません。
電波の入り具合やWi-Fi環境も良好
「離島だから電波が悪そう」と考えられがちですが、ご心配なく。佐渡は各携帯キャリアの通信エリア内なのでちゃんと電波が入ります。
山域や海岸では電波が悪くなることもあるかもしれませんが、観光しながらスマホを使う分にはまったく支障はありません。
佐渡島内では無料Wi-Fi サービス「Sado City Free Wi-Fi」も市内10か所で提供され、快適な通信環境が整っています。
船の運航状況は乗る前に必ずチェック
カーフェリー、ジェットフォイル共に、出航当日の天候や海象状況によって船が欠航する場合があります。運航状況は『佐渡汽船公式サイト』で随時更新しているほか、予約時に登録したメールアドレスへ連絡が届くので必ずチェックを。
【4】春夏秋冬の楽しみがある佐渡の四季
佐渡には四季折々の過ごし方、祭り、イベント、自然景観があります。季節ごとに移り変わる佐渡グルメも、島ならではの味覚として外せません。
春(3〜5月):鬼たちが舞う、花ざかりの佐渡

4月15日に島開きを迎える佐渡では、春の田植え前に各集落で春祭りが行われます。祭りに登場する鬼太鼓は集落によって舞い方、太鼓のリズムまで違います。地域の歴史を感じながら各地の祭りを見学してみましょう。
また、春の佐渡は満開の桜や可憐に咲く山野草など、春を待ちわびていたかの如く、花々が見ごろを迎えます。雪割草やカタクリを探しながら春山トレッキングにでかけるのも春佐渡の楽しみ方。島内飲食店で味わえる採れたての山菜は格別のおいしさです。
夏(6〜8月):絶好の観光シーズン! 夏の佐渡はアクティブに楽しむ

夏は全国・世界中から観光客が集まるベストシーズン。「日本海海上大相撲」が行われる「赤泊港まつり」や、南佐渡エリアに拠点を置く太鼓芸能集団〈鼓童〉主催の夏のフェスティバル「アース・セレブレーション」など、人気企画が目白押しです。
透明度抜群の海岸で海水浴を楽しんでみたり、イチゴ・サクランボ・モモなど、島フルーツの本格ジェラートを味わってみたり。夏の佐渡には特別な体験がたくさんあります。
シーカヤック、SUP、ダイビングなど、豊富なウォーターアクティビティも外せません。2025年春に完成した〈SADO LAND〉のグランピング施設なら、手ぶらBBQとアクティビティをセットで楽しむことができます。
秋(9〜11月):紅葉散歩を楽しみながら新米がおいしい秋の佐渡へ

五穀豊穣を願う佐渡の祭りは、秋も見どころ満載。岩首集落の「岩首まつりの鬼太鼓」、400年以上続く「相川祭り」など、歴史の重みを感じさせる神事が続きます。
祭りの見学と合わせて、紅葉を眺めに由緒ある寺社巡りはいかがでしょう。新潟唯一の五重塔がある妙宣寺はイチオシの紅葉ポット。10月下旬から11月中頃まで秋の絶景が広がります。ほかにも、京都の清水寺を連想させる清水寺(せいすいじ)の救世殿も人気です。
また、秋の佐渡も旬の味覚が豊富。佐渡のブランド柿〈おけさ柿〉や、トキと共生する里で育った環境にやさしい佐渡米も絶品です。
冬(12〜2月):海の幸がおいしい冬の佐渡で食い倒れの旅

佐渡の寒ブリ、加茂湖のカキ、赤泊のズワイガニなど、冬の佐渡はおいしい海の味覚がたくさん。12月に開催される「海府寒ぶり大漁まつり」は、沖合でとれたばかりの寒ぶりをリーズナブルに味わえることから観光客がたくさん訪れる人気イベント。
泉質が豊富な佐渡の温泉にゆっくりと浸かりながら、島内5蔵の地酒や、島内2つの地ビールを飲み比べてみては。まさに至福のひとときです。
佐渡の郷土料理と伝統芸能を堪能できる「大崎そばの会」も、一度参加したらリピートしたくなる名物企画です。
【5】新潟県民おすすめ! 王道じゃない佐渡の楽しみ方
佐渡のおもしろさは地元・新潟県民が一番詳しいはず。そこで、新潟のいいところを熟知した「新潟コメジルシプロジェクト」公式インスタグラムのフォロワーさんに「王道じゃない佐渡の楽しみ方」を教えてもらいました。
@araaakiii_aさんのおすすめ「佐渡牛」

島に来たら食べてほしい、特別な一品! 佐渡牛は自然豊かな佐渡島で育つ希少な和牛で、”幻の和牛”とも呼ばれています。とろけるのにあっさり、やわらかく甘く、ジューシーな肉質。濃厚な旨みが最高です。(@araaakiii_aさん)
@noppontmさんのおすすめ「〈寿司民宿 長浜荘〉の海鮮丼」

海を見ながらの新鮮な海鮮丼はとてもおいしかったです! 旅の最初にぴったりなごちそうで、佐渡に来た実感が湧きました。(@noppontmさん)
@s.minacoさんのおすすめ「〈おいしいドーナツ タガヤス堂〉のドーナツ」

国産の小麦粉、無添加の菜種油、非遺伝子組み換え飼料で育った鶏の卵などを使用した、安心して食べられる体にやさしいドーナツです。特に揚げたてが最高においしく、わざわざ行く価値があるドーナツ屋さんです。(@s.minacoさん)
@s.minacoさんのおすすめ「〈T&M bread delivery SADO island〉のパン」

新潟だけでなく全国にファンを持つ、イベントでは行列の絶えない人気のパン屋さんです。パンがおいしいのはもちろんのこと、いつも陽気に笑顔で迎えてくれるマーカスさんと智子さん、おふたりの人柄も魅力のひとつです。(@s.minacoさん)
@manpkunさんのおすすめ「万畳敷」

万畳敷は、海岸に広がる平坦な岩場。畳を何枚も敷き詰めたような景観で、満潮時には水面が鏡のように空を映します。夕暮れの空とリフレクションが織りなす光景は、幻想的でため息が出るほど美しい、お気に入りの場所です。(@manpkunさん)
@moooooo_m_sanさんのおすすめ「佐渡金山と小判飴」
佐渡金山の見学は等身大の人形がいる採掘現場だけでなく、当時の姿で残されている道遊坑のトロッコも迫力満点! 見学の後は、お土産屋さんで買った小判飴を舐めながら佐渡金山に思いを馳せるのがおすすめです。(@moooooo_m_sanさん)
【6】佐渡初心者の素朴な疑問にお答え「SADO Q&A」
佐渡初心者なら気になるであろうディープな佐渡情報をQ&A方式でご紹介。これをチェックしたら、いよいよ佐渡へ出発するのみ!
Q. 佐渡まで飛行機でも行けますか?
新潟空港-佐渡空港間の飛行機は現在(2025年7月)運休中です。佐渡へ行くためにはカーフェリーもしくはジェットフォイルを利用しましょう。
Q. 愛犬と一緒に佐渡へ行けますか?
カーフェリー、ジェットフォイル共にOKです。ただし、ジェットフォイルは小型のペットに限り船内同伴が可能となり、ペットはペットケージなどに入れて携帯する必要があります。
カーフェリーでは船内にペットコーナーや予約不要で利用できるペットケージエリアが備えられ、ペットと一緒に船旅を満喫できます。ペット料金や船内備え付けケージの大きさは佐渡汽船公式サイトを確認しましょう。
佐渡にはペット同伴可能な宿泊施設が複数あります。ペットと一緒にでかけることで楽しみ方の幅も広がりそうです。
Q. 佐渡へ行くのにレンタカーは必須?
島内の移動手段には路線バスやタクシーもありますが、基本的には島内でレンタカーを借りるのが一番です。時間に縛られることもなく、観光名所以外の穴場スポットも自由に巡れます。
多くの観光客が訪れるシーズンやイベントがある時は、予約で埋まってしまうこともあるので、予約はお早めに。
Q. クレジットカードやQRコード決済は使える?
佐渡汽船ターミナル、土産物店、旅館でも、クレジットカード決済やQRコード決済が利用できます。個人商店には現金のみの店もあるので、買い物前に聞いてみましょう。
現金が必要になった場合、島内の地銀、ゆうちょ銀行、ローソン銀行ATMからお金を下ろすこともできます。
Q. 忘れ物をしても買い足せる?
佐渡にはコンビニ、ドラッグストア、衣料品店もそろっているので、足りないものは現地調達でも問題ありません。
時間があれば、地元のおいしいものがそろうスーパーマーケットにも足を運んでみてください。〈フレッシュ・マツヤ〉〈ショッピングプラザ キング〉など、関東圏では珍しいお店ばかりです。
Q. 佐渡に行けば必ずトキを見つけられる?
トキの野生復帰・定着に向けて取り組む佐渡では、年間通して野生のトキを観察できます。ベストスポットは、〈トキの森公園〉〈トキのテラス〉がある国中エリアの新穂地区。空を舞うトキを見たい場合は、群れで行動する秋から冬の時季に特に見つけやすいといわれています。
佐渡には意外と気軽に行けちゃいます!
佐渡は東京から最短3時間半で行ける観光地です。どの季節に訪れても新しい発見があり、大人も子どもも一緒に楽しめる過ごし方があります。
ただし、旅行当日の移動手段や行き先をしっかり決めていないと、思うように周遊できず、路頭に迷ってしまうことも。事前に綿密なプランを立てて、最高の佐渡旅にしましょう!
credit credit text:松永春香 illustration:コヤナギユウ photo:ただ (写真提供)佐渡汽船、にいがた観光ナビ、さど観光ナビ、Komachi編集部、とまこ、長谷川円谷、manpkun