まるで無人島みたい!? 岩の洞窟をくぐる大冒険へ
海に出る前に、まずは砂浜でシーカヤックの乗り方のレクチャーやパドルを漕ぐ練習を約20分。基本を押さえたところで、すぐに海に漕ぎ出せるのが、杤堀さんのレッスンの大きな特徴です。
いよいよ日本海へ! ドキドキしながら漕ぎだすと波はとても穏やか。15分ほど近場の海上でレクチャーを受けたら、杤堀さんのカヤックについてどんどん沖へ向かいます。
前に乗る人はひたすら前進する漕ぎ方、後ろの人が舵をとる漕ぎ方をします。コツはパドルを肩幅よりちょっと広めに持ち、海面に垂直に入れて水を掻くこと。足を踏ん張りながら、上半身、特に普段使わない肩の周りの筋肉を動かします。水面の下を覗くと、海水が透明なので岩場や海の深さがよくわかります。
最初の緊張感はどこへやら、初めはぴちゃぴちゃ海水をなでる程度でしたが、徐々にパドルの扱いに慣れ、スピードを感じたり、思ったように操縦できたときの手ごたえに、ぐんぐんのめり込んでいきました。
しかし調子にのっていたら、その場で一回転することも。自然相手のアクティビティは難しさもあり、その分うまくいったときの喜びも。適度に休憩しながら、目的地の「だるま岩」を目指します。
今回体験したのは、杤堀さんのシーカヤック体験のなかでもベーシックな片道2キロメートルを往復する約2時間のコース。どんどん移り変わっていく自然の景色に目を奪われっぱなしです。
海面に目を移せば、すぐそこに魚の群れも。「アジやアイナメ、メジナ、クロダイやキジハタもいますよ。海が突然深くなったりするので、岩場を挟んで沖側と岸側で魚種が変わるのもおもしろいところですね」
岩壁に囲まれた砂浜や荒々しい岩肌、透き通る海。沖縄や外国に出かけなくても、新潟でこんなにもすばらしい景色に出会えるなんて、興奮の連続です!
さらに進むと、目的のだるま岩に到着。 パドルを機敏に操縦して岩の凸凹が多いゾーンをくぐり抜けていくと、ちょっと上達した気分にも。
海からしか近づけない光景を独り占めしていると、日常の小さな悩みも一瞬で忘れてしまいます。圧倒的な自然の力を感じた瞬間でした。
岸に帰り着いたときには、フラフラ! いい運動になりました!
【 次のページ:気軽に! 自由に!
海で遊べる柏崎・鯨波の“つかいかた” 】