新潟のつかいかた

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初心者でも
気軽に日本海の大海原へ!
シーカヤックで鯨波の
自然美に魅せられるプチ冒険 | Page 2 Posted | 2019/09/06

まるで無人島みたい!? 岩の洞窟をくぐる大冒険へ

海に出る前に、まずは砂浜でシーカヤックの乗り方のレクチャーやパドルを漕ぐ練習を約20分。基本を押さえたところで、すぐに海に漕ぎ出せるのが、杤堀さんのレッスンの大きな特徴です。

砂浜で講習
砂浜での講習は短時間で実践的。「練習が長いと飽きちゃいますよね」(杤堀さん)

いよいよ日本海へ! ドキドキしながら漕ぎだすと波はとても穏やか。15分ほど近場の海上でレクチャーを受けたら、杤堀さんのカヤックについてどんどん沖へ向かいます。

ふたり乗りのタンデム
小竹屋旅館で貸し出すカヤックは、ふたり乗りのタンデム仕様。

前に乗る人はひたすら前進する漕ぎ方、後ろの人が舵をとる漕ぎ方をします。コツはパドルを肩幅よりちょっと広めに持ち、海面に垂直に入れて水を掻くこと。足を踏ん張りながら、上半身、特に普段使わない肩の周りの筋肉を動かします。水面の下を覗くと、海水が透明なので岩場や海の深さがよくわかります。

透明度の高い柏崎の海
海底がよく見える分、海底の岩をよけて漕ぐことができます。

最初の緊張感はどこへやら、初めはぴちゃぴちゃ海水をなでる程度でしたが、徐々にパドルの扱いに慣れ、スピードを感じたり、思ったように操縦できたときの手ごたえに、ぐんぐんのめり込んでいきました。

シーカヤック開始
思いっきり漕いでイメージ通りに“ぐんっ”と進むと楽しさもアップ。

しかし調子にのっていたら、その場で一回転することも。自然相手のアクティビティは難しさもあり、その分うまくいったときの喜びも。適度に休憩しながら、目的地の「だるま岩」を目指します。

カヤックが岸に向かってしまう
沖に向かうはずが、なぜか岸に向かってしまうことも……。
かなり沖まで出てきました
右側に小さく写っているのが私たち。想像以上に沖まで出られるんです。

今回体験したのは、杤堀さんのシーカヤック体験のなかでもベーシックな片道2キロメートルを往復する約2時間のコース。どんどん移り変わっていく自然の景色に目を奪われっぱなしです。

すぐそばに海鳥が
沖にいる海鳥も間近に目にすることができます。

海面に目を移せば、すぐそこに魚の群れも。「アジやアイナメ、メジナ、クロダイやキジハタもいますよ。海が突然深くなったりするので、岩場を挟んで沖側と岸側で魚種が変わるのもおもしろいところですね」

並走してくれる杤堀さん
杤堀さんは並走しながらアドバイスをくれたり、海のことを教えてくれます。
見渡す限り海
どこまでも広がる海。潮風が最高に気持ちいい!

岩壁に囲まれた砂浜や荒々しい岩肌、透き通る海。沖縄や外国に出かけなくても、新潟でこんなにもすばらしい景色に出会えるなんて、興奮の連続です!

岸壁の間を通過
ここだけ見るともはや無人島に上陸しているみたい。

さらに進むと、目的のだるま岩に到着。 パドルを機敏に操縦して岩の凸凹が多いゾーンをくぐり抜けていくと、ちょっと上達した気分にも。

だるま岩が見えてきた
正面がだるま岩。
危うく浅瀬に乗り上げそうに
岩場に近づくと浅瀬に乗り上げやすくなるので、「右!」「気をつけて!」と声をかけ合います。

海からしか近づけない光景を独り占めしていると、日常の小さな悩みも一瞬で忘れてしまいます。圧倒的な自然の力を感じた瞬間でした。

洞窟の入り口
カヤックで洞窟を通過中
洞窟を無事通過
カヤックを使うことでしか入れない洞窟は、神秘的な世界でした。

岸に帰り着いたときには、フラフラ! いい運動になりました!

砂浜に帰還
心地よく、ほどよい疲労感。カヤックの初心者でも簡単でした。
シュノーケリングマスク

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海で遊べる柏崎・鯨波の“つかいかた”


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