豊かな海が育んだ新鮮な魚と、新潟のおいしいお米をシンプルに楽しむ……といえば、やっぱり寿司。「新潟に来たら、まずは寿司を食べたい!」と思う人も多いのではないでしょうか。日本海近郊で水揚げされる旬のネタに、ツヤツヤと輝く銀シャリ。店ごとに信念を持って選んだ素材と、磨き抜かれた職人技が織り成す握りをひとつ口に入れれば、至福のひとときが待っています。
今回は、新潟の地酒と一緒にしっぽり楽しみたいカウンター形式の寿司店と、近年ますます進化し続けるローカル回転寿司店の2ジャンルから、『Komachi』編集部が選んだ8軒をご紹介。どちらもそれぞれの味わい方がありますが、行くならどちら……? こだわりの食材で生み出される、味わい深い新潟の寿司をご堪能あれ。
一度は訪れたい! 新潟寿司の名店4選
【 Osushi 1 】
「新潟といえば寿司」を
根づかせた立役者〈せかい鮨〉
昭和12年創業で、県内外にファンを持つ人気店〈せかい鮨〉。地魚の醍醐味が生きた和食、地酒、そして握り。どれをとっても、旬の新潟を丸ごと味わえると評判です。
ご主人の吉沢俊哉さんは、新潟県すし組合の広報担当。県内外に新潟の寿司をPRするために考案された、県内60のすし組合加盟店で味わえる寿司セット・新潟すし三昧「極み」の仕掛け人でもあります。
「極み」は県内外だけでなく、海外からの観光客にも好評を博し、すし組合空前の大ヒットメニューに成長。「新潟の寿司を全国区にしたかった」と語り、寿司への熱い思いを持つご主人とのトークも楽しみたい一軒です。
Information
【 Osushi 2 】
カウンターで語らいながら、
輝く寿司に舌鼓〈鮨芳〉
約30年前、東京・中野に構えていたお店を改装するタイミングで、地元・長岡に移った寿司店〈鮨芳〉。長岡中央魚市場へ毎朝出かけ、魚の顔を見ながら仕入れるというネタは、常時30種ほどが並びます。
どれにしようか迷ったら、カウンターに座ってご主人にその日のおすすめを聞けば間違いなし! 値段は時価ですが、良心的な価格なので安心です。
初めて訪れるなら、つまみからラストの握りまで、鮨芳自慢の味を存分に楽しめるおまかせ料理がおすすめ。膨らむ期待に応えてくれる、ご主人のサービス精神たっぷりのコースです。
Information
【 Osushi 3 】
誰と行ってもおいしい&楽しい!
地元民に愛される〈富寿し 高田駅前店〉
県内ではいわずと知れた寿司の老舗。肩肘張らないカジュアルな雰囲気で、地魚を中心に使った寿司はもちろん、おトクなランチから、寿司店らしい酒の肴がそろうコースまで、多彩なメニューでさまざまな客層のニーズに応えてくれます。
大量仕入れにより実現した「安定したおいしさを手頃に」のスタイルは、大規模展開ならではの利点。気軽にサッと寿司を味わえる「立喰い富寿し」、老舗の雰囲気そのままに回る寿司を味わえる「廻鮮富寿し」などさまざまな店舗を持ち、2010年にはシンガポールにも初出店しています。新潟の寿司を世界へ発信する、老舗の味を体感してみては。
Information
【 Osushi 4 】
全国各地から仕入れるネタが自慢。
山あいの名店〈龍寿し〉
南魚沼の集落にひっそりと佇み、「こんな山奥で寿司?」と不思議に思ってしまうこちらの〈龍寿し〉。同じく南魚沼市の宿泊施設〈里山十帖〉をプロデュースした〈自遊人〉の岩佐十良氏も太鼓判を押す名店です。
ご主人の目利きで「これだ!」と思うネタは、漁協や卸元に直接交渉して独自に入手。そうして仕入れた魚を、新鮮なうちに漁港から直送。それを極上の寿司に仕上げる確かな腕が、寿司好きの舌をうならせるおいしさの秘密です。山の懐に抱かれながら、こだわりの寿司と酒の肴に舌鼓を打つひとときをどうぞ。
Information
【 次のページ:もっと手軽に!
あなどれないローカル回転寿司 】