新潟のつかいかた

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混ぜるだけ!?
ミルキーな甘みが絶品の
「枝豆ポタージュ」に挑戦 Posted | 2021/08/18

食通たちがそろって称える“美食大国”新潟。そんな新潟から『ミシュランガイド新潟2020特別版』掲載店をはじめとした名店シェフたちが、ネットでぞくぞくと贅沢レシピを発信中ってご存じでしたか? 新潟県観光協会が発信するサイト『新潟ウチごはんプレミアム』では、新潟の旬の食材を使った自宅でつくれるレシピ動画を見ることができるんです。新潟食材を取り寄せて、シェフのレシピを自宅で再現してみましょう。挑むのは、これまで周囲を震撼させてきた料理ベタ女子。新潟からはるばるやってきた「枝豆」たちの運命やいかに!?

枝豆さん、いらっしゃ〜い!

新型コロナですっかり出不精になり、おうちでひとりゴロゴロしています。もはやこの世で楽しいのは、美食のお取り寄せくらいじゃないか……という思いで手を出したのが、新潟県の食材。食通たちから“美食大国”との名声をほしいままにしているエリアからの贈りものです。

なかでも気になっていたのが「枝豆」。これがウマイらしいじゃありませんか。道の駅〈新潟ふるさと村〉のオンラインショップでもお取り寄せができると知り、さっそくポチリ。支払いもカード決済で楽々、数日で新潟からの小包みがスルッと届いたのでした。いい時代!

届いた〈くろさき茶豆〉の小包みを開ける

さて、この時期、購入できたのは〈くろさき茶豆〉。

プロフィールを調べてみると、新潟市の旧黒埼町地区で栽培される“ブランド枝豆”。収穫時期は7月中旬~8月中旬で「枝豆好きなら一度は味わうべし」と書かれています。何も知らずに大変なご当地アイドルをお迎えしてしまったかもしれない。

さて、お豆さんたち、どんな様子かな? ちょっとお顔を見せてごらんなさいよ。と、開けてみると、段ボールをあけた瞬間に目に飛び込んでくる美しいグリーン!

袋に入った枝豆

ずっしり、みっちり1キロのかわいい子たち。新潟からはるばるよく来たね。サヤを触ってみると、がっしりとしたかたい手触り。さっき畑でとれたばかりのような青い香りがします。

まずは塩茹でにしてみます

枝豆をザルに移す

ザルにあけてさっと洗い、深い鍋にたっぷりのお湯をはって塩茹でにしました。枝豆100グラムと水1リットルに対して、10~15グラムの塩加減にするのがベストだそう。いつもならテキトーに塩をぶちこんでいるところですが、せっかくお取り寄せした子たちですから、扱いは丁重に。

茹でる工程

沸騰したお湯で5分ほどグラグラと茹でると、あら不思議。茶色がかっていた緑が翡翠のような鮮やかなグリーンになりました。

茹だったら、ザルにあけます。水はかけずに、うちわで仰いだりして早く冷ますときれいな色になるそうですよ。

茹で上がった枝豆をザルへ

それにしてもイイ香りなので、ちょっとだけつまみぐい。噛むと、じわ〜っと甘みが広がって、10粒を一気にいったような濃い枝豆の味。砂糖を入れなくても、そのままずんだ餅になれそうな天然の甘み!

つまみぐい

夏の青空。縁側。風鈴の音。ビール。扇風機の前で永遠に食べていられる、そんな枝豆です(えらいこっちゃ)。

名店シェフのレシピ動画を視聴

スマホでレシピ動画を確認

あまりのウマさに、キッチンの立ち食いですべてを終わらせてしまうところでしたが、ここで秘密兵器の投入です。ずばり、『ミシュランガイド新潟2020特別版』で一つ星として掲載された日本料理店〈割烹 渡辺〉のご店主・渡辺大生(ひろお)さんのレシピ動画!

料理名は「枝豆と豆乳のぽってりすり流し」。“すりながし”とは、いわば和製のポタージュのこと。甘みの強い新潟の枝豆に豆乳をあわせることで、生クリームに負けないくらいミルキーに、よりヘルシーな一品に仕上がるのだとか。

とはいえ、私がつくれる“勝負メシ”のレパートリーは大阪出身者としての誇りとともに焼き上げるタコ焼きのみ。料理初心者が名店シェフのレシピに挑戦するなんて、さすがに無謀では?

見終わってニッコリ。渡辺さんが用意してくださっていたのは、なんと3文字で表現できるレシピでした。

すなわちーー「混ぜろ」!

ありがとう、ありがとう、渡辺さん。感動です。希望が湧いてきたところで、さっそくとりかかりましょう。レッツ・クッキング!

「枝豆と豆乳のぽってりすり流し」に挑戦!

キッチンに立つ矢口あやはさん

【材料】(2人分)
・枝豆 …… 100グラム
・豆乳 …… 100ミリリットル
・白味噌 …… 少々
・塩 …… 少々
・花穂 …… 適宜

まずはボウルを用意して、茹でた枝豆をさやから取り出します。ピュンピュンと勢いよく飛び出す豆。元気だね、君たち。

さやから取り出した枝豆

続きまして、薄皮とり。予想よりしっかりとした薄皮に包まれていました。

ちょっと面倒だけど、梱包材のプチプチをつぶすような感覚で、だんだん夢中に。ご家庭ならお子さんと一緒にやるのも楽しそう。

薄皮とり作業中

は〜、とったとった。ここからはマシンにおまかせ。

ブレンダーを取り出して、薄皮をむいた枝豆、⾖乳、白味噌と塩を入れて撹拌(かくはん)します。塩は、あとでしょっぱさに泣かないように、少しずつ慎重に入れるのが良さそうです。

食材をブレンダーに入れる

2〜3分ほどしっかり回して、開けてみると……とろりとなめらかなすり流しになっていました。それにしてもオシャレな色。ガラスの器に入れたら、ミントグリーンのスイーツのようです。そのままできたてを食べてもいいけど、冷蔵庫に入れて冷やして食べるのも良さそう。

ガラスの器に移す

冷蔵庫から出したら、10粒ほどの枝豆とシソの花穂で飾りつけて完成です。枝豆だけでもいいけど、渡辺シェフのレシピ通りに花穂を用意。普段は探したこともない食材でしたが、ちょっといいスーパーでお刺身のツマと一緒に並んでいたのをゲットしました。

シソの花穂を盛り付け

小さいのにちゃんとシソの香りがするお花を散らしたら、途端にプロっぽい気配が漂い始めました。トッピング、めちゃくちゃ大事。

それにしても簡単すぎる! つくり始めて30分とかからずに一品できちゃいました。

枝豆のポタージュが完成

モテるか、コケるかの“劇薬”が完成した

驚くほど順調に完成した「枝豆と豆乳のぽってりすり流し」を、いざ実食。ムースのようになった表面にスプーンを入れると想像以上に、ぽってり、ふんわり。なめらかな食感とともに、濃厚な枝豆の甘みが押し寄せてきます。これはおいしい!

見た目も味も、前菜にぴったりです。あれ……? 大事なところでこれをつくれば、うっかり結婚しちゃうんじゃない? あらゆる人の胃袋をつかんじゃうんじゃない……?

スプーンでポタージュをすくう

と思ったけど、これを前菜として供したが最後、その後の料理への期待値が爆上がりする恐怖の一品。次の走者がタコ焼きのみという私のようなやつは確実にコケるだろう……。取扱注意の劇薬です、これは。

その点、家飲みパーティーに持っていくのは良さそうですよね。おいしいし、絵映えするし、その場のヒロイン間違いなし。涼しい顔で「いいえ、大したことはしてませんのよ(事実)」つってね。うふ、うふふ。

実食中の矢口さん

こんなにおいしいなら、枝豆に限らず、旬の野菜でも試してみたいところ。塩加減を調整したり、バターやニンニクを入れたりすれば、パンにつけてもおいしそうだし、お肉や魚のソースにもなりそうだし、アレンジの可能性は無限大です。

ちなみに新潟の枝豆でいうと、8月中旬に〈くろさき茶豆〉の収穫が終わった後、〈新潟あま茶豆〉や晩生の〈新潟えだまめ〉と、まだまだ続きます。ピンときた人、ぜひお取り寄せで味わってみてください。

ごちそうさまでした!

Recipe

枝豆と豆乳のぽってりすり流し

【材料】 2人分
・枝豆 …… 100グラム
・豆乳 …… 100ミリリットル
・白味噌 …… 少々
・塩 …… 少々
・花穂 …… 適宜
【作り方】
1 枝豆を茹で、実を取り出す。
2 薄皮をむく。
3 ミキサーに枝豆と他材料を入れて回す。
4 花穂を乗せる。

矢口あやはさん

Profile 矢口あやは

大阪生まれ、東京在住。ライター・編集・イラストレーター。雑誌やWEB、書籍などの制作を中心に活動。料理が大の苦手。文化祭でゴマ団子を調理した際には破裂した団子が天井で跳ね返り、意中の人を直撃した。 Web|ayaha-yaguchi.amebaownd.com Instagram|@ayaha614

credit text:矢口あやは photo:やまひらく

新潟産枝豆

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