新潟のつかいかた

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新潟を巡りつくした
斉藤アリスがオススメする
カップル旅3選 Posted | 2024/03/28

これまで、「意外と近い、にいがた女子旅」と題し、新潟のあらゆるスポットを巡ってきたモデル・斉藤アリスさん。私生活では2021年に結婚し、「本と歴史と温泉が大好き」なパートナー、愛犬・リリーとともに暮らしています。今回は、パートナーを得たアリスさんが、これまでの新潟旅を振り返って「カップルで行きたい新潟TOP3」をご紹介します。

「会話を楽しみたい」カップルは〈奥胎内ヒュッテ〉へ

〈奥胎内ヒュッテ〉の外観
大自然のなかにひっそりと佇む奥胎内ヒュッテ。

「最近ちょっと落ち着いてきたかも?という倦怠期気味なカップルにもおすすめです」と、アリスさんが話すのが胎内高原旅です。胎内高原よりさらに山奥に進んだ場所にあるホテル〈奥胎内ヒュッテ〉は、携帯電話の電波が届かない場所。スマホは圏外、全室テレビなしで、デジタルデトックスができます。

「私は夫とカフェによく行くんですけど、ごはんが出てくるまでの待ち時間、ついスマホをいじっちゃうんですよね。でも電波の届かない場所なので、自然と会話せざるを得ない雰囲気に(笑)。結婚3年目の今こそ、夫とこういう場所に行くのはいいなって思います」(アリスさん 以下同)

双眼鏡を手に森を散策する斉藤アリスさん
バードウォッチングがしたい方は、ホテルの受付で双眼鏡を無料レンタルできます。

〈奥胎内ヒュッテ〉の周辺には、トレッキングコースがあります。鳥のさえずりが聞こえるテラスで朝食をとったら、森林浴へ出かけましょう。

「以前訪れたとき、あまりの猛暑でトレッキングはとてもできないと思っていたんです。でも森に入った瞬間、クーラーが効いてるかのような涼しさで、自然の偉大さを感じました」

真紅のくちばしとつぶらな瞳が愛らしい鳥「アカショウビン」は、奥胎内に子育てにやってくる渡り鳥。5月後半から8月中旬くらいにかけて、「キョロロロロ……」という鳴き声が聞こえたら双眼鏡をのぞいてみて。

「そのときは、鳴き声は聞こえたけど、姿は見られませんでした……」とアリスさん。運が良ければ姿を現してくれるかもしれません。

9月以降は、青い鳥のオオルリ、キツツキの一種・オオアカゲラなどのほかに、イヌワシやトビなど猛禽種も見られます。

体はオレンジ色で嘴が真っ赤なアカショウビン
カワセミの仲間であるアカショウビン。〈奥胎内ヒュッテ〉のシンボルマークにも。(写真提供:胎内市)

「アカショウビンやそのほかの生き物たちも、この涼しさがあるから生きていけるんだなって。森の中を歩きながら、『この自然を守っていきたい』という気持ちになりました」

バードウォッチングのベストシーズンは6月~8月上旬ですが、秋になれば静かな森でトレッキングを楽しむことができるので落ち着いた時間を過ごしてみては。平地より5度以上涼しい奥胎内。長袖のパーカーなど脱ぎ着できる防寒具とトレッキングシューズを持参してくださいね。

「きのこや鳥に詳しいガイドさんと一緒に森を歩いたのがすごく楽しくて。木の周囲を計り『これは樹齢◯年の木ですね』と話してくれたり、『これは食べられるきのこですよ』と教えてくれたり。空気のような関係になりつつある熟年カップルも、森を歩いているうちに自然と会話が生まれること間違いなし」

そして、〈奥胎内ヒュッテ〉に宿泊するなら、ぜひ見てほしいのが満天の星。胎内高原は星空がキレイに見えることで有名で、毎年8月下旬には世界中からファンが集まる天体観測イベント「胎内星まつり」が開催されるほど。都会では味わえない星空を、ぜひふたりで見上げてみてください。

アリスさんが訪れたときの記事はこちら

(2018/09/14公開)

Information

【奥胎内ヒュッテ】
address:新潟県胎内市下荒沢字胎内山1202-49
tel&fax:0254-48-0161
access:中条駅から車で約50分
web:奥胎内ヒュッテ

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