新潟のつかいかた

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新潟を巡りつくした
斉藤アリスがオススメする
カップル旅3選 | Page 3 Posted | 2024/03/28

歴史好きなパートナーと「佐渡」をじっくり学ぶ

「最近、近代史に興味が湧いていて。江戸時代に発見されたといわれる佐渡・相川金銀山に行ってみたいんです」と話すアリスさん。歴史好きになったきっかけは、明治時代後期の北海道を舞台にしたアニメ『ゴールデンカムイ』にハマったことだそう。

「夫は人文学系の哲学を学んでいたので歴史が大好き。古い歴史を持つ佐渡では、歴史博物館を巡りたいですね」(アリスさん 以下同)

佐渡には、〈佐渡博物館〉や大正9(1920)年に建てられた宿根木小学校の木造校舎をそのまま残した〈佐渡国小木民俗博物館〉、金銀の選鉱工程である石うす回しを体験できる〈史跡佐渡奉行所跡〉など、歴史を体感できる施設が多くあります。歴史好きのカップルにはぴったりのスポットです。

〈北沢浮遊選鉱場跡〉を散策する斉藤アリスさん
幅115メートル、奥行き80メートル、高さ35メートルというスケールの大きさから「東洋一の浮遊選鉱場」と称された〈北沢浮遊選鉱場跡〉。

国史跡〈北沢浮遊選鉱場跡〉は、昭和から稼働した、日本で初めて浮遊選鉱法を金銀の採取に応用し実用化した施設の跡地です。ラピュタやマチュピチュのように美しいこの場所は、ふたりで散歩しているだけで非日常を味わえます。

「佐渡はフォトジェニックな場所が多い。このときは、緑に映えるブルーのワンピースを選んだんだけど、正解だったな」

Information

【北沢浮遊選鉱場跡】
address:新潟県佐渡市相川北沢町3-2
tel:0259-74-2389
fax:0259-74-3235
access:両津港から車で約50分
(問い合わせ)株式会社ゴールデン佐渡
web:佐渡金銀山を巡る|佐渡島(さど)の金山

宿根木エリアを訪れた斉藤アリスさん
レトロな背景で、どこで写真を撮っても絵になる宿根木エリア。

佐渡には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている漁村集落・宿根木があります。かつて廻船業が盛んだった江戸時代の面影が、今でも色褪せず残っているこの場所は、時間が止まっているかのようなまち並み。石畳の小路と縦板張りされた家屋のレトロな景観に、「東京では見られない景色ですよね。海外のパートナーを連れてきても喜ばれそう!」と、アリスさん。

約1ヘクタールの土地には船板などを利用した板壁の民家100棟余りが密集し、今もなお人々が生活を営んでいます。幕末から静かに息づく密集した家屋を眺めながら、ゆっくり散歩してみましょう。

Information

【宿根木】
address:新潟県佐渡市宿根木
tel:0259-27-5000(佐渡観光交流機構)
fax:0259-23-5030(佐渡観光交流機構)
access:両津港から車で約1時間15分
web:宿根木 公式ホームページ

たらい舟に乗船中
底まで透き通る海。寄りでも引きでも絵になる光景。

思わず写真を撮りたくなってしまう美しい景色も佐渡の魅力。小木エリアに位置する矢島体験交流館では、エメラルドグリーンの海上でたらい舟に乗船できます。水深が浅いから、海底で寝ているフグを眺めることも。

船頭さんにお願いすれば、自分で漕ぐこともできます。赤い橋のたもとまできたらシャッターチャンス。カップルで海上さんぽを楽しみながら、絵画のような景色を写真に収めてみてください。

Information

【矢島体験交流館】
address:新潟県佐渡市小木365-1
tel&fax:0259-86-2992
access:両津港から車で約1時間10分
web:矢島体験交流館|さど観光ナビ

アリスさんが訪れたときの記事はこちら

(2018/05/31公開)

日本の歴史を感じるモノ・コトが、至るところにあるのが新潟の魅力。「佐渡島の金山には金を生産し国の財政を支えた歴史があったり、夏目漱石の『坊っちゃん』にも登場した新潟名物・笹飴は100年以上も愛されていたり……深い歴史のある新潟は、大人になった今だからこそ行きたい場所」と話すアリスさん。

歴史を堪能したあとは、新潟の大自然や額縁に収めたくなるような景色に囲まれて、パートナーといつもと違うひとときを過ごしてみてください。

万畳敷で夕日をバックにバレエのポーズをとる斉藤アリスさん

credit text:白石果林