東京の会社に所属するから叶えられること
新潟にいながらにして、東京の会社で社員として働き始めた3人。一見すると、新潟にいるなら新潟の会社で働く、もしくは新潟の会社に所属をしてリモートワークをしたほうが、直接会ってミーティングもできるし、仕事も進めやすいのでは? と思ってしまいます。それでも、みなさんは東京の会社に所属。なぜ東京の会社の社員になったのでしょうか?
須貝さん: UI/UXに関する最先端の情報に触れられること、日本各地や海外で働く優秀な仲間もいることが主な理由です。オンラインが発達したとはいえ、一番情報が早いのは、情報が集まりやすい会社にいること。情報の入れ替わりが早い業界だからこそ、いかに素早く世界の情報を取得できるかを意識しています。また、私たちのチームには東京や日本各地だけではなく、世界各国に優秀な仲間がいます。世界中にいるスキルの高い同僚と一緒に仕事ができることは、自身のスキルアップや仕事の意欲にもつながっています。
佐藤さん: 僕は今の同僚と働きたかったというのが一番の理由ですが、正直給与も気にしたところではありました。Uターンを考えたときに新潟の求人も探したのですが、東京基準で考えるとどうしても見劣りしてしまう。将来、マイホームも視野に入れていたので、貯金もしたい。今の会社にもし残れればというのも理由のひとつでした。
新潟×リモートワーク の可能性
新潟でのリモートワーク、環境は整っているのでしょうか?
須貝さん: すごくいい場所だと思いますよ! 新潟駅から車で10分ほどの新潟市関屋浜には、目の前に海が広がるコワーキングスペース〈Sea Point〉があります。自宅作業に疲れたら、こうしたコワーキングスペースで仕事するのもおすすめ。日本海を目の前にして作業できるのは、やっぱり開放感がありますよ。
佐藤さん: 僕は東京まで近いことがうれしいです。新潟駅から東京駅までは新幹線で2時間ちょっと。新型コロナウイルスの影響で今は行けないですが、以前は月に一度東京へ行っていました。日帰りもできますし、出張がある人にとっても便利な場所だと思います。
実際の作業はしやすいという新潟×リモートワーク。これから新潟でのリモートワークは増えていくのでしょうか? 竹内さんはその橋渡しをしています。
竹内さん: 都市部に住む人が、もっと気軽にリモートワークを始められるといいですよね。いま、仕事をしながら、休暇も楽しむワーケーションという働き方が注目されつつありますが、〈妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会〉では、その環境づくりに取り組んでいます。
また、都市部に住む人と新潟の企業をマッチングする仕組みをつくっていければと思っています。都市部にいる人が「地域の役に立ちたい」と思っても、現時点では新潟でリモートワークができる仕事を募集している企業が少なく、せっかくのスキルを生かす場がありません。でも、新潟の企業には人材不足で悩んでいる企業も多い。その両者をつなげる役目を果たせればと思っています。
すぐに移住となるとハードルが高いですが、まずは都内でリモート作業をしながら、月に1度新潟に出張するかたちであればゆるやかに地域に入っていけるのではないかなと。こうした県外の人と、新潟の人をつなげて、関係人口を増やしていくことが第一歩だと思っています。
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