新潟のつかいかた

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新潟でリモートワークを
実践する3人に聞いた
好きな暮らしと仕事のつかみかた | Page 3 Posted | 2020/07/28

最先端で働きながら、暮らしの豊かさも手に入れる

新潟に移住してから、食べもののおいしさや自然の美しさに感動したという須貝さん。そんな暮らしをしながら最先端の情報を手に入れ、スキルの高い人と一緒に働けるのは、新潟でリモートワークができているからこそだといいます。

須貝さん: 新潟はどこに行ってもごはんや野菜がおいしいですよね。採れたて野菜ってこんなにおいしいんだ! と感動しましたし、ちゃんとごはんを食べられるようになりました。アレルギー持ちだったのですが、新潟に来てからは喘息やアトピーが減ったのもうれしかったですね。

〈Sea Point〉から眺める海に沈む夕日
〈Sea Point〉前の海岸から眺める夕日。新潟県は南北に長く日本海に接しているため、ここ以外にも夕日スポットがたくさんある。

それに、自然に触れられる時間が増えました。毎日、夕日がきれいだなと思って空を眺められるのはうれしいですね。新潟の自然に触れて、心の余裕が生まれた気がします。それもこれも、新潟で暮らせているからこそ。暮らしが豊かになったうえで、リモートで最先端の仕事に携われるのは、本当にうれしいですね。

子育て環境が整った新潟に住みながら、好きな仲間と変わらずに働ける

佐藤さんは、子育てがしやすい新潟で暮らしながら、東京にいた頃と同じ仲間と一緒に働けていることがうれしいといいます。

佐藤さん: 子育て環境が整った地域で今までの仕事を継続できていることが一番ありがたいですね。東京にいるときは、保育園を決めることすら難しかったので。家から近い保育園に入園できたこと、車を少し走らせれば自然に触れられること、親の助けを借りられること。挙げればキリがないです(笑)。

桜が満開の公園で遊ぶ子ども
自然と触れ合いながら、公園では思いっきり走り回ることもできる。

また、東京ではずっとアパート暮らしだったので、隣の人のこともよくわからない生活をしていました。でも、新潟ではお隣さんが野菜を持ってくることもあり、ご近所さんとの交流が増えました。子どもにとっても日常で関わる人の数が増えて、行動や言葉の幅が広がったことを実感します。こうした子どもにとってもいい環境で暮らしながら自分の好きな仲間と働けるのは、会社がリモートワークを認めてくれたからこそ。難しいかもしれませんが、会社に提案してみるのも、ひとつの手段かもしれません。

好きな仕事をしながら、その土地で長く続いてきた地域コミュニティに携われる

中山間地域に住む竹内さんは、近くに住む人たちと共同で作業をする地域コミュニティに興味を持っています。このように地域の人と関わりを持ちながら、好きな仕事ができるのは、リモートワークだからこそだと教えてくれました。

竹内さん: 公民館や消防団、神社のお祭りなど、休日は地域活動に参加することが多いです。地域の維持が難しくなっているなかで、地域コミュニティはいわば運命共同体。関わらなければいけない団体だからこそ、みんな責任感を持って活動できているような気がします。私にとっては好きな仕事をしながら、地域コミュニティに関わることができるというのも、リモートワークのメリットですね。

神輿が練り歩く地元のお祭り
竹内さんの住む地域には、今も地元のお祭りが残っている。

私はひとりで作業をして行き詰まると、畑に行ったり、近くの川を散歩したりして気分転換をしています。体を動かすとアイデアが生まれてくることも。3年間やってみてリモートワークに関する知見もたくさん得られたので、これからは自分が実践してきて感じたことを、どんどんほかの人にも伝えていきたいですね。

畑の風景
家からすぐ近くの畑で体を動かすことは、いい気分転換になる。

「地方に住むから業界最前線の仕事は諦めなくては」。「東京でないと夢を叶えられない」。インターネットが普及する前は働く土地を重要視する意見もありました。しかし現在は、インターネットを使って、離れた場所で仕事をすることも夢ではなくなってきています。

新潟に移住したら、自然豊かな環境で、自分の心地よいと感じる環境で、最先端の仕事をする。好きな仕事と好きな暮らし、どちらも手に入れたのが、新潟でのリモートワークをしているこの3人。あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか。

credit text:長谷川円香