新潟のつかいかた

spot-honne-008-paged2

人と地域の
つながりが生まれる場に。
移住者も楽しめる上越のマルシェ | Page 2 Posted | 2021/08/31

〈まちや de マルシェ〉の模様

さっそく、〈まちや de マルシェ〉を回ってみましょう。雁木の下には、お菓子屋さんやハンドメイドクラフトの作家さん、キッチンカーなど県内外から集まったお店が並んでいます。

この日は33度と真夏日になった上越市ですが、高田周辺のお客さんがたくさん集まり、大盛況となりました。

移住者が集まる上越・妙高で「雪山好きが遊んで暮らせる生活圏をつくりたい」

〈PATRASHE〉さんのパン各種

歩いていると見えてきたのは、妙高市から出店していたパン屋〈PATRASHE〉さん。上越・妙高産の米粉を使ったパンで、もちもちとした食感が特徴。今後は市内で収穫された野菜や果物を使ったパンも計画しているそうです。

店主・塚田卓弥さん

こちらの店主・塚田卓弥さんも東京からの移住組。長野県出身の塚田さんは、一度東京で起業した後、東日本大震災をきっかけに自分の人生を省みることに。その結果、雪山も近く、田舎暮らしを満喫できる上越市に移住しました。

移住後は、集落の人に助けられながら、里山での生活を満喫。雪山で暮らし、雪山で働く生活圏を確立すべく、まずはスキー用品のレンタルや宿泊業を始め、さらにパン屋さんからメディア事業まで幅広く展開しています。

「僕の周りでも上越市や妙高市に移住してくる人が増えてきました。このパンを焼いている職人も移住者なんですよ」と塚田さん。

先輩移住者は、移住を考えている人にとって心強い味方。マルシェを通して先輩移住者とつながれば、移住時に気になることを事前に聞くこともできそうですね。

パンを購入するお客さんたち

結婚後、上越市にIターン。出店者同士のつながりで知人が増えていった

佐藤友来さんの出店スペース

次に目に入ったのは、布小物を製作販売している〈@木野子〉として活動する佐藤友来さん。この日は米ぬかで体を温める〈米ぬか温しっぷ〉や国産シルクマスクなどを販売していました。

〈米ぬか温しっぷ〉

米ぬか温しっぷとは、煎った米ぬかと玄米、塩のみでつくった温かいしっぷ。レンジで温めてから使うと、蒸気を含んだ米ぬかがじんわりと体の芯から温めてくれるそうです。

ぬかは、十日町市の〈ぬながわ村農園〉のものを使用。「農薬を使わない」「肥料を撒かない」「圃場をなるべく耕さない」と自然栽培にこだわって米を育てている農家です。

〈@木野子〉で買い物中のマルシェ参加者

佐藤さんは福井県出身の移住者。長野県で働いているときにパートナーと出会い、結婚後、上越市にやってきたそうです。佐藤さんにとっては知り合いもいない上越市。やりたいことに挑戦するセミナーに参加したことでハンドメイド品の販売を始め、マルシェなどのイベントにも出るようになりました。

「イベントに頻繁に出店するようになると、知人も少しずつ増えていきました。そうすると、『今度こんなイベントがあるよ』と出店者同士で情報交換をするようになり、つながりが広がっていったんです」

知人がほとんどいない状態で移住してきた佐藤さん。出店が知人の輪を広げる大きな役割を果たしてくれたと、移住者がマルシェに参加する意義を教えてくれました。

ドリンクを販売する出店者も

マルシェは個人のお店が出店していることが多く、出店者と話しながら商品を購入することが多いもの。だからこそ、会話のなかで上越の暮らしについて知る機会もたくさんあります。〈まちや de マルシェ〉で出会った人は気さくで元気な人ばかり。移住前の下調べとしても、移住後に知り合いの輪を広げる意味でも、助けになってくれそうです。上越エリアが気になっている方は、〈まちや de マルシェ〉を訪れてみてはいかがでしょうか。

Information

【まちや de マルシェ】
開催地:新潟県上越市大町5丁目
次回開催予定日:未定
web:まちや de マルシェ

〈断捨離フリーマーケット〉

次のページ:上越エリアの
青空イベントを紹介!


次のページへ →