中越エリアの青空イベントは〈ハコニワdeミニマルシェ〉だけではありません。ここからは中越エリアで開催されている、ほかのマルシェをピックアップしてご紹介します。
マルシェを通してまちを知る。
まち歩き型マルシェの〈かきがわひらき〉
最初にご紹介するのは、長岡駅から歩いて10分ほどの柿川沿いで開催される〈かきがわひらき〉です。
柿川近くにあるアトリエやシェアスペース、私設図書館を貸し切り、雑貨や飲食の出店、ワークショップなどを行っているイベントです。県内でも、まち歩き×マルシェのイベントは多くないため、参加者からは「新しい感覚」「歩きながらいろいろなショップを楽しめる」などとイベントの特性を楽しんでもらえているそうです。
「柿川周辺はまちなかにもかかわらず、桜が咲いたり、きれいな紅葉になったりと豊かな自然環境があります。市内に住んでいても柿川を歩く機会はあまりないので、歩いてマルシェを楽しみながら身近な自然に親しんでもらえればと思っています」と答えてくれたのは実行委員の池戸煕邦さん。
「かきがわひらきを通して柿川を知ってもらうことで、周辺にたくさんある空き家の活用につなげていきたい。ショップの出店やオフィス、アトリエとして利用してもらいたいです。その結果、転入者が増え、将来は文化的に盛り上がっている地域として認識が広がったら」と柿川の未来と重ね合わせて夢を語ってくれました。
Information
【かきがわひらき】
開催地:新潟県長岡市日赤町~中島 柿川の周辺(平和の森公園のあたり)
次回開催予定日:2021年11月3日
※新型コロナウイルスの感染状況により、変更となる可能性があります
web:かきがわひらき Instagram
行政と民間が手を取り合いながらつくる〈三条マルシェ〉
次に紹介するのは、三条市内の中心商店街で行われる〈三条マルシェ〉。中心市街地の道路を歩行者天国にし、市民の手づくり感あふれる「人が集まり楽しむ空間」をつくり出しています。
ほかのイベントに比べ、出店料が安く、出店しやすいことが特徴。そのため、遊びに来た人が今度は出店者になることもあるようです。
運営の主となるのはボランティアの集まりである実行委員会ですが、三条市とも連携して運営しています。民間と行政が協力してという少し特殊な形態ですが、実行委員、出店者、三条市職員の3者がお互いに協力し合って、三条マルシェをつくりあげています。
「福島から移住してきた方が、三条マルシェで関わった方と結婚したこともありますよ。三条マルシェを通して参加者や出店者、運営スタッフなど、住んでいる地域を超えた関係人口を生み出す機会となっています」と教えてくれたのは事務局の田中紫さん。
実行委員長の近藤雅哉さんは「将来的には、さまざまな地域のマルシェやイベントと連携し情報交換や出店者紹介、運営のノウハウを共有できるコミュニティをつくり三条や各地の活性化に役立てたい」と今後の目標を語ってくれました。
Information
【三条マルシェ】
次回開催地:新潟県三条市本町2丁目1-57(真宗大谷派 三条別院)
次回開催日:2021年11月3日
※新型コロナウイルスの感染状況により、変更となる可能性があります
※開催場所は毎回異なります
web:三条マルシェ
中越エリアには今回紹介したマルシェ以外にも、家族みんなでおでかけできるマルシェがたくさんあります。休日に家族と過ごす場のひとつの候補として、移住者が知り合いを増やす場として、まちを知るきっかけとして、ぜひ気になるマルシェを探してみてください。知り合いがいなくても、きっとみんなあたたかく迎え入れてくれるはずですよ。
credit text&photo:長谷川円香