新潟のつかいかた

佐渡の酒と食〈居酒屋こばちゃん〉

今宵、至福の一杯を求めて
酒好きが集う“しょっぺ店”へ | Page 2 Posted | 2018/07/06

佐渡尽くしのお酒と肴に舌鼓

居酒屋こばちゃん

佐渡の酒と食〈居酒屋こばちゃん〉

続いてのお店は、〈案山子〉から徒歩5分ほどのところにある〈居酒屋こばちゃん〉。伝統的な花街が残る古町に近いこの居酒屋では、店主・小林伸弘さんの故郷である佐渡のお酒と料理を楽しむことができます。

手前のカウンターには、佐渡産の食材を積極的に取り扱っている店であることを示す「サドメシラン」のプレートが。
手前のカウンターには、佐渡産の食材を積極的に取り扱っている店であることを示す「サドメシラン」のプレートが。

「佐渡の酒蔵はどこも生産量がそれほど多くないので、うちで初めて飲まれる方も結構います。海産物に合うような、すっきりしているけれども旨みを感じられる味わいが、佐渡のお酒の特徴です」

冷やでも燗でもオールマイティに飲めるお酒として、小林さんがまずおすすめしてくれたのが〈金鶴 本醸造〉。新潟県内でも扱っているところがそれほど多くないという〈真稜〉も、ぜひとも味わいたいところ。

店主の小林伸弘さん。淡麗な飲み口のなかに旨みを感じられる、おすすめの〈金鶴 本醸造〉を持って。
店主の小林伸弘さん。淡麗な飲み口のなかに旨みを感じられる、おすすめの〈金鶴 本醸造〉を持って。

佐渡らしい酒の肴も揃っています。たとえば日本海の荒波で育ったヘルシーな海藻類。ナガモ(アカモク)、ギンバソウ(ギンバサ)は春先に、天然もずくは夏に採れる珍味。

いごねり(巻きえご)は、乾燥させたエゴ草を煮て固めた郷土料理で、薄く巻いたものを細く切って、トコロテンのようにつるつると食べるのが佐渡スタイル。刺身や焼き魚なども、佐渡沖で採れた魚をメインに使っています。

佐渡沖で採れた刺身の盛り合わせ。手前から時計回りで、甘エビ、フナベタ、ワラサ、シメサバ。
佐渡沖で採れた刺身の盛り合わせ。手前から時計回りで、甘エビ、フナベタ、ワラサ、シメサバ。

「佐渡は魚がおいしいだけでなく、佐渡牛や黒豚などにも力を入れているんです。野菜や山菜、フルーツなど、今はないものがないくらい食材が豊富です」

独特の粘りがくせになる、ナガモ。
独特の粘りがくせになる、ナガモ。
新潟の郷土料理「のっぺ」は、いろんな店で食べ比べたくなる素朴なおいしさ。
新潟の郷土料理「のっぺ」は、いろんな店で食べ比べたくなる素朴なおいしさ。
博多のおきゅうとに似ている巻きえごは、生姜醤油で。
博多のおきゅうとに似ている巻きえごは、生姜醤油で。
柳カレイの一夜干しとあん肝。
柳カレイの一夜干しとあん肝。

観光シーズンには、佐渡へ遊びに行く中継地点としてこちらに立ち寄る人も多いのだとか。県内外から佐渡ファンを引き寄せる名店です。

Information

【居酒屋こばちゃん】

address:新潟県新潟市中央区本町通8番町1364-1

tel:025-222-7683

営業時間:17:00〜21:30

定休日:日曜

しめのラーメンが絶品〈喜ぐち〉

次のページ:しめのラーメンが絶品〈喜ぐち〉


次のページへ →