言わずと知れた新潟県の特産品のひとつがお米。作付け面積、生産量、産出額ともに全国トップクラス(農林水産省統計部「平成29年生産農業所得統計」調べ)と言われ、いまでは海外でも高い評価を得ています。代表格の〈コシヒカリ〉をはじめ、コシヒカリの遺伝子を受け継いだ〈こしいぶき〉、そして2017年に一般販売されたばかりの新品種〈新之助〉など、どれもおいしいお米ばかり。
そんな新潟米は、9月末頃から県内の飲食店で新米の取り扱いがスタートします。今回は、新米の季節だからこそ行ってほしいお店をエリア別にピックアップ。土鍋炊き、かま炊き、おにぎり……など、絶品ご飯をお届けします。
岩船産、特別栽培、新之助! バリエ豊富な下越エリア3選
【 Kome 1 】
土鍋で炊いた岩船産コシヒカリ×村上の鮭〈千年鮭 井筒屋〉
鮭の加工販売の老舗〈千年鮭 きっかわ〉のさまざまな鮭料理を堪能できるお店。こちらで楽しめるお米は魚沼に並ぶ産地として有名な岩船産コシヒカリ。関川村の米づくり名人・奥山政行さんが真心込めてつくっています。
こちらで新米をとことん堪能したいなら、「鮭料理七品」がおすすめ。土鍋でふっくらと炊きあげたご飯に、鮭料理が7品セットになっているので、いろいろな料理をご飯にのせて楽しめます。まずは何ものせずに白米のおいしさを感じてみて。シメはお茶漬けがおすすめです。
ご紹介した「鮭料理七品」以外にも、十品、十三品、十八品、二十一品も用意されています。ほか、宝石のように輝くはらこをたっぷりのせた「極上はらこ丼」もぜひ味わってほしい一品。土鍋炊きご飯と鮭料理で新潟らしさを体感してください。
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【 Kome 2 】
かまど炊きご飯でお米の旨みを実感!
〈竃 kamado〉
店名の通り、かまど炊きのコシヒカリが主役。そのお米を味わうためのおかずは、自家製のみそ漬けやこうじ漬け、有機栽培の野菜や旬魚で、どれもご飯と相性抜群です。ご飯は、温泉地としても知られる岩室地区の農家が減農薬栽培で育てた特別栽培コシヒカリ特A。炊きあがりの時間を目指して訪れる常連客もいるほど、おいしさは折り紙つきです。
新米の時季なら、同じく旬を迎えた「秋刀魚の塩焼き御膳」をチョイスして。ほか、「キングサーモン味噌漬け焼き御膳」も人気です。
かまど炊きのご飯はふっくらつややかで、かむほどに旨みがあふれ出します。しかも、ご飯はおかわりOK! 肩肘張らないカジュアルな雰囲気のなか、昔ながらの手間と時間をかけた料理をじっくり味わってみてはいかが。
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【 Kome 3 】
ブランド米とこだわりの具材のハーモニー〈おむすび屋 舞〉
コシヒカリに並ぶ新潟県のブランド米として注目を集めている新之助。粒の大きさやしっかりとしたコクと甘みが特徴で、さらに冷めてもおいしく、おにぎりにぴったりの品種です。
そんな新之助を使ったおにぎりを提供するのがこちらの〈おむすび屋 舞〉。塩を控えめにして米の甘みを引き出したおにぎりは、定番の「めんたいこ」(180円)や「こんぶ」(150円)のほか、しその実やパクチーを合わせた「アンチョビシリーズ」(各種180円)といった一風変わった具まで、幅広いバリーション。これらの具はすべて、新潟市内の隠れ家的日本料理店〈山いち〉が手がける本格派。
新米を使ったおにぎりが登場するのは10月頃から。さらに、店舗では釜飯の提供を始めるなど、新しい試みもスタートするそう。お米のおいしいこれからの季節にぜひ立ち寄ってみては。
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※掲載価格は特に表記がない限り2019年9月現在の税込み価格です。
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中越の極上ご飯! 】