地域の風土や文化を料理に表現する「ローカル・ガストロノミー」に取り組む飲食店や宿泊施設などを発掘・表彰し、新潟県が日本有数の「食文化県」であることを広く世界へアピールしようとする試み「新潟ガストロノミーアワード」。
料理のおいしさはもちろん、地域の食に携わる関連産業との連携や取り組み、サステナビリティやフィロソフィーといった観点も評価項目に加えられるなど、受賞したお店は「新潟ならではの美食」が楽しめるお店ばかりなんです。
本記事では、このアワードを受賞した飲食店部門100店舗の中から、Komachi編集部のおすすめを厳選紹介。ふらっと立ち寄れるカジュアルなお店から、本格フレンチまで。新潟の魅力が伝わるおいしさに出合えるはずです。
フレンチからホルモンまで! 下越エリアの受賞店
【 新潟ガストロノミー1 】
新潟の魅力をひと皿で表現する、
自由な発想の創作フレンチ〈CERISIER〉
「地元の魅力を料理で発信したい」と、ニューヨークや都内の有名店などで経験を積んだオーナーが、2021年にオープンしたフランス料理店〈CERISIER(スリズィエ)〉。
食材は新発田産の肉や県産の小麦粉、自家栽培の野菜、新発田市内にある藤塚浜の海水でつくる自家製塩を使うなど、徹底したこだわりよう。地元の猟友会に所属し、ジビエ料理の腕も磨きながら、枠にとらわれない、素材のおいしさを生かしたひと皿を追求しています。
昼は5500円と11000円、夜は11000円のコースメニューを用意しています。内容はおまかせで、季節ごとにメニューが変わるので、行くたびに新たな味を楽しめるはずです。
Information
【 新潟ガストロノミー2 】
南魚沼直送の名物、プリプリ絶品ホルモン〈全力!! ソーセージ!〉
ソーセージなどの加工品や牛、豚など多彩な焼肉メニューを提供する〈全力!! ソーセージ!〉。看板メニューは、南魚沼から直送されたフレッシュな魚沼ホルモン。同じく南魚沼の清水を使って下処理することで、独特の臭みを消し、素材そのもののおいしさを引き出しています。自家製の白ダレにつけていただくのがおすすめですよ。
店内は、気軽に入りやすいアットホームな雰囲気。もうひとつの看板である、種類豊富な燻製ソーセージも合わせて味わってみてください。
Information
【 新潟ガストロノミー3 】
「霊泉」で打つ十割蕎麦を濃厚なつゆでたぐる〈亀徳泉〉
県央エリアにある田上町と五泉市村松を結ぶ、大沢峠の旧街道沿いにひっそりとたたずむ〈亀徳泉(きとくせん)〉。お店の前に湧く「霊泉」を引いた温泉宿が始まりで、現在は料理店として十割そばと名物の鯉料理、山菜料理などを提供しています。
いまもなお湧き続ける霊泉を、もちろんそば打ちにも使用。西会津産のそば粉に加えて十割で打つ細めのそばは、コシがあり、風味が強いのが特徴です。つゆは鰹節を主に複数の素材からだしをとり、深いコクを引き出しています。
料理だけでなく、春から秋にかけては湧き水風呂を楽しむこともできるので、ゆったりとした時間を過ごせますよ。
Information
【 次のページ:新潟ならではのおにぎりも!
中越エリアのおすすめ受賞店 】