地元の人が足繁く通うまちの中華料理屋さん、略して「町中華」が、いまあらためて注目され、全国的なトレンドになりつつあります。素朴な佇まいで迎えてくれる、いつものあの店。おいしいのはもちろん、安くてボリュームがあって、いつ行っても変わらない、ほっとする味わい……。
何度食べてもまた食べたくなる、空腹だけでなく心まで満たしてくれるメニューがそこにはあります。地元の人に長年愛され続ける、“新潟町中華”の名店をご紹介します。
四川麻婆から老舗の定番まで!
下越エリアの名物中華
【 Machi-chuka 1 】
本場の素材でつくる陳麻婆豆腐
〈四川飯店 村上〉
県北部・村上市にある日帰り温泉施設〈龍泉〉の隣にある本格四川料理店。オーダーすべきは、名物の陳麻婆豆腐です。3年熟成の豆板醤や四川の花椒を使い、素材の風味が感じられるこちらは、日本における四川料理の父・陳建民氏直伝の味。辛さの中にも旨みが感じられ、ヤミツキになる人が続出しています。
本場から直輸入する素材を使った中華はどれも本格的な味わいながら、ランチもリーズナブルに提供しています。この味を求めて、県外から訪れるゲストも多い名店です。ちなみに、JR新潟駅からほど近い、新潟市中央区万代にもお店があるので、新潟市中心部を訪れた際にも味わえます。
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【 Machi-chuka 2 】
新潟における中華料理店のパイオニア
〈保盛軒〉
創業は1927年。新潟における中華料理店のパイオニアとして、現在もなお根強いファンが多いのがこちらの〈保盛軒〉。山東省出身の初代店主が築いた伝統の味を守り続けて90年以上、一品料理でも、お得なセットメニューでも多彩な中華料理を楽しめます。
「基本に忠実」がおいしさの秘訣だと話すご主人。どんなときも手間を惜しまず丁寧に仕上げる料理が、地元で長く愛され続ける理由のひとつです。
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【 Machi-chuka 3 】
学生にも愛され続ける老舗
〈広来飯店 学校町店〉
麺類だけで20種以上のメニューがある〈広来飯店 学校町店〉。ランチでも好評の「エビソバ」は、プリプリとした食感のエビと野菜を、塩ベースのあんで包んだ一品。エビの旨みをしっかりと閉じ込めたアツアツのあんは、スープと一緒に味わうと旨みが倍増。「何度食べても飽きない」という常連客の多い、不動の定番メニューです。
新潟市の中央区役所や新潟大学医歯学総合病院・新潟大学歯学部などの施設に近いことから、周辺で働く人や学生からも幅広く支持されてきたこちらのお店。ボリュームにも配慮したメニューが並び、1964年の創業以来、料理人が変わってもその味が代々受け継がれています。
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【 Machi-chuka 4 】
焼きたての大ぶり餃子に舌鼓!〈桃園楼〉
下越エリアの山間部に位置する阿賀町で親しまれるラーメンと中華のお店〈桃園楼〉。どこか懐かしい味わいのラーメンをはじめ、多彩な中華メニューがそろっています。
なかでもご主人とおかみさんが太鼓判を押すのが、薄皮にあふれんばかりの具が詰まった大ぶりの餃子。大量のキャベツやニラ、タマネギから溶け出した豊かな野菜の甘みと豚肉の旨みが互いを支え合う絶品です。
本格的な味わいは、新潟市にある中華料理店〈東華楼〉で修業を積んだご主人の腕によるもの。この味を求めて、平日は常連客、週末になると観光客でにぎわっています。
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