なかなか外食もできない今だからこそ、新潟の名産品を自宅でアレンジして、「おうち居酒屋」を楽しみませんか。今回は村上名産「鮭の酒浸し」に、ひと手間加えた応用編レシピのご紹介です。
細かく刻んでいなり寿司に加えれば、鮭の酒浸しの食感と風味がアクセントに。お酒を飲んだ後の〆や、お弁当にも使える便利メニューです。地酒と一緒に楽しんで、新潟気分をアップさせてみては?
【「鮭の酒浸し」について詳しくはこちら】
【 Recipe:「鮭の酒浸し」のいなり寿司 】
後味がすっきりしているので、お酒を飲んだ後の〆や、お弁当にも使える便利メニューです。ご飯に混ざった鮭の酒浸しの歯ごたえが食欲をかき立て、鮭の酒浸しの風味に大葉の香りがさわやかさをプラスしています。
今回のレシピでは、食感を残してアクセントにするため、鮭の酒浸しはお酒には浸さずそのまま使用します。油揚げは出汁を煮含ませるために、しっかりと油抜きをするのがポイントです。
【所要時間】 15分(ご飯を炊く時間は除く)
【材料】 2人分
・ 炊きたてご飯 …… 1合
・ 油揚げ …… 4枚
・ 鮭の酒浸し …… 10グラム
・ 大葉 …… 2枚
・ 白ごま …… 小さじ1
* だし汁 …… 1カップ
* 砂糖 …… 大さじ1
* 醤油 …… 大さじ1
※ 米酢 …… 大さじ2
※ 砂糖 …… 小さじ2
※ 塩 …… 少々
【作り方】
1 油揚げをザルにのせ、熱湯をかけて油抜きする。
2 1の水をしっかり切ったら、半分に切って中を開き、*で煮る。
3 炊き上がったご飯に混ぜ合わせた※を加え、酢飯にする。
4 鮭の酒浸しと大葉はみじん切りにし、白ごまと一緒に3に混ぜる。
5 2に4を詰める。
ドライで淡麗な〈〆張鶴 雪〉とのマリアージュを楽しんで
おすすめの日本酒は、鮭の酒浸しと同じく村上の地でつくられている〈〆張鶴(しめはりつる)雪〉。文政2(1819)年創業の老舗酒蔵が醸す一本で、〆張鶴の定番品。香りは穏やかで、やわらかい口当たりと軽快な飲み口を楽しめます。味わいはドライで淡麗、飽きのこないお酒です。
このレシピには低めの燗(35~40度程度)にするのがおすすめ。温度を上げるとふくよかさが増して鮭の酒浸しの旨みを引き出し、後半に伸びてくる酸が酢飯との相性抜群です。
購入可能なお店
鮭の酒浸しと〈〆張鶴 雪〉は表参道駅・徒歩1分のアンテナショップ〈ネスパス〉で購入できます。
web:表参道・新潟館ネスパス
※新型コロナウイルスの影響により営業日・営業時間を変更しておりますので、詳細はHPにてご確認ください。
宮尾酒造の詳細
Profile 山村真由美(やまむら・まゆみ)
酒匠、料理研究家。酒好きが高じて日本酒ライターに。1日も欠かすことなく酒を呑み続ける驚胃の持ち主。郷土料理を大事にし、素材を生かした料理、お酒に合うおつまみが得意。著書に、『うち飲みレシピ』『スバラ式弁当』がある。飲み屋巡りブログ「スバラ式生活」を更新中。
credit recipe:山村真由美 text:長谷川梨紗(くらしさ) photo:長谷川浩史(くらしさ)