芸妓さんによる祝舞も! 花街の老舗料亭でウエディング
アリスさんが「親世代、祖父母世代のゲストにも喜んでもらえそう!」と話すのが鍋茶屋ウエディング。〈鍋茶屋〉とは、花街文化の中心にあり続け、伝統を今に伝える老舗料亭です。
白い石造りの重厚な大門をくぐると、美しい日本庭園と見事な木造建築が出迎えてくれます。建物は木造3階建てで、国の登録有形文化財に登録されています。
鍋茶屋ウエディングは1日ひと組のみ。つまり、170年にわたり受け継がれてきたもてなしを、ひとり占めできるのです。
大正ロマンを感じる応接室は、新郎新婦の待合室や記念撮影に使えるそう。昭和7(1932)年、イタリアから招いた技師がつくり上げた特別な空間です。
鍋茶屋ウエディングの最大の特徴は、古町芸妓による祝舞の演出。華やかな踊り、唄、そして三味線の音色が響き渡る光景は、ゲストにとっても特別なものになるでしょう。
芸妓さんは基本3人ひと組。ひとりは唄と三味線、ふたりは踊り。もっと華やかにしてほしいという要望があれば、芸妓さんを増やすこともできるそうです。祝舞のあとはゲストのテーブルを回って、上品に場を盛り上げてくれます。その際は、一緒に写真撮影もOK。
「オフィシャルなウエディングにもぴったりですね。私は友だち中心の気軽な式だったんですが、人によっては親族や会社の上司も呼ばないといけないですよね。普段なかなか行くことのない格式高い料亭でのウエディングは、あらゆるゲストに喜んでもらえそうです」(アリスさん 以下同)
料亭の本分といえる料理が目当てで選ばれることも多いという鍋茶屋ウエディング。新郎新婦の希望に応じて、故郷の食材や郷土料理を加えることもできるそうです。引き出物には、鍋茶屋名物の卵焼きやのどぐろの粕漬などを選ぶことも。
「日本ならではの建築に料理、普段見ることのできない芸妓さんの祝舞を楽しめるのが鍋茶屋ウエディングの魅力。国際結婚の場合にも盛り上がりそうですね。こういった特別感のある場所でのウエディングは、国内外問わず、すべてのゲストにとってすてきな思い出になると思います」
鍋茶屋ウエディングの紹介記事はこちら
Information
「私にとっての結婚式は“大きめのホームパーティ”」と話すアリスさんのように、身内だけで飾らないウエディングを選ぶカップルもいれば、格式高い結婚式を希望するカップルも。どちらにしても大切なのは、新郎新婦の個性や価値観に合った、ふたりらしいセレモニーを行うことです。
新潟には、ゲストと一緒に思い出に残る1日を過ごせるような、多彩なウエディングの選択肢があります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
credit text:白石果林