昔からずーっと使われている建物をリノベーションした雰囲気のいいカフェに足を運ぶと、柱、壁、天井の梁まで歴史の重みを感じて、そこにいるだけでとてもリラックスできるのです。
新しいお店には絶対に醸し出すことのできない癒し空間。そんななかでリラックスした時間を過ごしてくださいね。『月刊にいがた』スタッフも、取材を忘れて思わずのんびりしてしまったカフェをご紹介。
自ら急須からいれてどうぞ。冨士美園の日本茶カフェ
〈日本茶専門カフェ 茶寮カネエイ〉
明治元年創業の村上の老舗お茶専門店〈冨士美園〉の喫茶スペース。店舗奥にある大正初期に建てられた元製茶工場を改装してつくられました。


「村上ほうじ茶」(860円)や「煎茶 ニュー&クラシック」(870円)など数種類のお茶メニューを用意。いずれも地元のお菓子屋さんでつくられた和菓子や洋菓子がセットになっています。

1煎目から自分でいれて飲む「体験」か、2煎目までスタッフさんにいれてもらう「提供」を選ぶことができます。
「お茶は5煎くらい楽しめます。使われることの少なくなった急須の良さを感じてほしいですね」と〈冨士美園〉6代目の飯島剛志さん。
日本茶の豆知識を教えてもらうこともできて、とても勉強になりますよ!

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村上藩主に献上された歴史ある煎茶〈町屋カフェ 九兵衛庵〉
〈九重園〉は、北限の茶どころ・村上で栽培された茶葉を使い、味のやわらかさ、葉の美しさを大切にしたお茶づくりを続けて実に270年。

看板商品の「舞鶴」(100g 2160円)は歴代の村上藩主に愛され、江戸時代の後期には年貢として納められたお茶だそう。その味わいは実に上品で、口に広がる豊かなお茶の香りと飲んだ後に残る心地よい余韻が特徴です。

店内には町屋をいかした喫茶スペース〈九兵衛庵〉もあります。歴代藩主から拝領した調度品が収められたお部屋からは、美しい中庭を見ることができます。歴史のロマンを感じる雰囲気のいい空間で、お茶のプロが提供する抹茶や煎茶を味わいましょう。

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