女性による女性のための新潟移住ガイドブック「にいがたじかん」より、注目企画をピックアップしました。
ライフスタイルに合わせて暮らすエリアが選べる新潟県
南北に長い新潟県は、「ひとことで特徴をまとめられないのが特徴」だと、新潟へ移住した女性たちはいいます。つまり、まちでの暮らしも、自然の中の暮らしも、選べるということ。理想のライフスタイルに合うのはどのエリアでしょうか。新潟県を7エリアに分けて、地域の特徴を教えてもらいました。
新潟・阿賀エリア 新潟市/五泉市/阿賀野市/阿賀町
・オフィス街やショッピングモールなど便利な生活環境の一方で、海や山、湖などの自然にもアクセスしやすい。冬季には白鳥が越冬する様子を間近で観察できる。
・婦人ニット製品の生産で日本一を誇り、現代的でおしゃれなファクトリーブランドが続々登場。
・ショップやカフェ、美術館やワイナリーめぐりなども楽しめる。
佐渡エリア 佐渡市
・島ならではの自然や景観を楽しめる。
・歴史や、祭や伝統芸能などの独自に発展した文化に触れられる。
・おいしい海の幸が日常的に食卓にのぼる。また、栽培されている果物の種類が豊富。
・言葉のイントネーションは関西に近いものがある。
村上・新発田エリア 村上市/新発田市/関川村/胎内市/聖籠町/粟島浦村
・気軽に入れる温泉がたくさん。仕事帰りに入浴もできる。
・夏には笹川流れの透き通った海と岩牡蠣が楽しめる。
・北限の茶処として雪国独特の風味を持つお茶や和菓子、庭園など、城下町ならではの文化とまち並みを味わえる。
弥彦・三条エリア 弥彦村/三条市/燕市/加茂市/田上町
・鍛冶・金属洋食器産業など、世界レベルのモノづくりを日常的に体験できる。オープンファクトリーもさかん。アウトレットでお得に買うチャンスもあり。
・背脂ラーメンやカレーラーメンなど個性的なラーメンの食べ比べもできる。
・〈彌彦神社〉や小京都のまち並みなど歴史を感じるスポットも多数。
長岡・柏崎エリア 長岡市/小千谷市/柏崎市/見附市/出雲崎町/刈羽村
・全国から観客が集まる大迫力の越後三大花火が家から見えるかも。
・ファミリーで遊べるビーチがたくさん。浜茶屋(海の家)も充実していて、一日中遊べる。
・棚田や牛の角突きなど昔ながらの風景が広がる。
・県の真ん中でどこへ行くにも便利。生活しやすいコンパクトなまち。
湯沢・魚沼エリア 魚沼市/南魚沼市/湯沢町/津南町/十日町市
・雪と美しい田園風景で育まれる最高品質のお米が自慢。
・現代アート作品が日常に溶け込む。
・スキー場、キャンプ場などアウトドアと温泉が同時に楽しめる。
・東京からいちばん近い新潟県。
妙高・上越エリア 上越市/妙高市/糸魚川市
・城下町の歴史と文化、日本有数のスノーリゾートを満喫できる。
・温泉も充実。日帰り温泉のはしごもできる。
・電圧やカップラーメンの味の違いなど東日本と西日本の文化が交差する。
・日本海から2000メートル超えの山々までバリエーションに富んだ自然が身近に楽しめる。
移住者おすすめの「楽しみ方」ポイント
都会すぎず、田舎すぎない新潟。観光を楽しむ定番はいくつかありますが、暮らしてみてあらためてその魅力に気がつくようです。
実際に新潟に移住している女性たちの、リアルな声を聞いてみましょう。
大小のフェスが充実♪ ママ友とも遊びに行ってます!
「野外で開催されているフェスでは子どもを遊ばせながらライブが聴けるし、ママ友と家族ぐるみで遊びに行っています! 大規模なフェスのほか、子連れでも楽に過ごせるちょうどいい規模のフェスも多いですし、ジャンルもメジャーなものからレゲエやクラブなど幅広いです。いろいろなジャンルの演奏者がいて、フェスに出演するほかにも有名プレーヤーを呼んだりと、新潟には音楽が根づいていると感じます。行政がPRに関わったりシャトルバスを出したりしているのもスゴイ!」(新潟市・30代)
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毎週末通っていて、“ホームゲレンデ”状態
「私が以前住んでいた埼玉県はスキー場がほとんどなく、荷物を抱えて電車で県外まで移動するのが億劫になってしまい、スキーから遠ざかっていました。新潟に移住してからは車で1時間半も走ればスキー場に行けるので、シーズン中ほぼ毎週通っているうちにホームゲレンデができました。近場で気軽に行け、混雑も激しくなく、家族と楽しく滑れています。これからはスノーボードにも挑戦しようかな」(新潟市・40代)
ウィンタースポーツ
ウィンタースポーツをする場所には不自由しません! 毎週末、気軽に近場のスキー場に遊びに行けちゃいます。スキーやスノーボードだけでなく、スノーシューや自然観察など子どもも楽しめるアクティビティもたくさん!
海から山まで、食材の宝庫!
「海と山に囲まれた佐渡は、タラやアンコウ、寒ブリ、カキといった海産物や、魚沼産コシヒカリと並び称される佐渡のお米、ジューシーで甘みのあるおけさ柿など豊かな食材が食卓に並びます。
特にイカは水揚げの時期になると、食べきれないほどの量に……! 近所の人にあげたり、冷凍や塩漬けにして保存することもあります。新鮮な食材がたくさん手に入るのは、生活している身としてはすごくありがたいですね」(佐渡市・20代)
発酵文化
新潟県では日本酒、味噌、醤油など古くから発酵文化が発展してきました。良質な米や大豆のほか、雪解け水といった資源に恵まれたこと、寒さが厳しい冬などの気候・風土がその背景にあります。近年はワイナリーや地ビールの製造もさかんに行われるようになりました。製造の様子を見学したり試食・試飲も楽しめる蔵めぐりに出かけてみませんか?
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ビーチキャンプに、スノーキャンプ、さらに島キャンプまで!
「県内にはたくさんのキャンプ場があります。春や秋は森の中で焚き火を囲んだり、夏になると海の砂浜でキャンプをしたり、天の川を見ながら寝転んだり、雪が降ったら薪ストーブを使って雪中キャンプもできます。
〈スノーピーク〉では子どもから大人まで楽しめる体験型のキャンプイベントも定期的に開催されていて、これからキャンプを始めてみたいという方にピッタリです。佐渡や粟島にもキャンプ場があるので船に荷物を詰め込んで島キャンプなんかもおすすめ。その土地の野菜や名産を買って料理するのも楽しみのひとつです。
都会ではなかなか感じられないゆったりとした時間が贅沢に流れるキャンプを楽しんでみてはどうでしょうか?」(見附市・20代)
毎週末、違う泉質を楽しめる日帰り温泉
「車で1時間以内の日帰り温泉に家族で出かけ、おいしいものを食べて帰ってくるのが週末の楽しみです。私の出身地の京都にも温泉はありますが、硫黄系やしょっぱい系、油臭い系、お肌つるつる系など、近距離圏内でバラエティ豊かな温泉が楽しめること、温泉成分の濃さ、泉質の良さ、そして山・海・川とさまざまなロケーションを楽しめるのが、新潟の温泉のすてきなところだと思います」(新潟市・30代)
温泉
新潟県では全30市町村から温泉が湧き出しており、宿泊施設のある温泉地数は145か所と、全国3位の多さ。海、山、川、雪と、自然の風景を眺めながらのんびりお湯に浸かることができます。
お気に入りの個人店を探すのも楽しみ
「個人でこだわりを持って経営されているお店も多い新潟。スピードやコスパ重視ばかりではない、お気に入りのお店を見つければ、ほかにない充実した自分の時間が過ごせます。なんといっても店主に地域のおすすめを聞いたり、通って顔を覚えてもらったりしやすいのが魅力。お気に入りの個人店たちのおかげで、とても楽しい新潟ライフを送れています」(長岡市・20代)
ラーメン
個性的なラーメン店が数多くあります。新潟5大ラーメンと呼ばれているのは、「新潟あっさり醤油」、「新潟濃厚味噌」、「燕三条背脂」、「長岡生姜醤油」、「三条カレーラーメン」。あなたの好みはどのラーメン?
にいがたじかん、感じてみませんか。
実際に新潟へ移住した女性たちが、同世代の女性に向けて制作した冊子「にいがたじかん」は、こんな言葉から始まります。
「ここにはすべてがある」と言ったらかっこよすぎで、でも「何もない」も全然違う。
田舎と、都会の「ちょうどいいバランス」がここにはある」
海や山、エリアによってさまざまな特徴を持つ新潟県。あなたの趣味にぴったりと寄り添った、理想のライフスタイルが見つかりましたか?
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この記事は、にいがたU・Iターン総合サイト「にいがた暮らし」の新潟移住ガイドブック「にいがたじかん」の一部を転載し再編集したものです。紹介されている情報は2019年12月20日時点のものです。
【関連リンク】
web:\女性のための移住ガイドブック/にいがたじかん 完成しました!
web:Instagramマガジン「にいがたじかん」
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credit カバーphoto:伊藤ヨシユキ/空間コーディネート 旅するテント「佐渡市素浜海岸」