新潟のつかいかた

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移住・定住のカタチは十人十色。
〈#バリバリ仕事する僕。〉こと
人と地域をつなぐ
コーディネーターに聞いた
ホンネの新潟 | Page 3 Posted | 2022/12/22

数字だけでは表すことができない地域の活力

「棚田SUP」を楽しむ親子

胎内市の山間部の集落では、2030年に向けて、地域の将来ビジョンである「ビレッジプラン2030」を策定し、取り組みの一環として、移住定住の受け入れを進めていく計画だといいます。さらに、アメリカンフットボールの日本社会人Xリーグに所属する〈胎内ディアーズ〉の本拠地に選ばれました。ここ10年で選手やチームスタッフ、チアリーディングたち総勢200名以上が移住予定であり、大きな機運を感じさせます。

「数字だけでは言い表すことができない、地域の活力を信じて大切にしていきたい」と浮須さんは話します。自然環境の良さの半面、虫や獣害の増加、除雪や雪下ろしが大変といった日々の生活での困難はつきもの。だからこそ、人は助け合いながら生きていかなければいけない。必然的に仲が良くなる場所ともいえます。

「移住定住を希望する人には、集落の住民と実際に会ってもらい、お互いを知ってもらうための時間を設けています。また、田舎暮らしに慣れるまでは地元の若者がつくったコミュニティに案内し、居場所をつくってもらえるように働きかけます。すべては定住先での楽しみを共有していきたいからです」

田んぼの中でサーフボードに立つ女性3人

「私たちが生き生きする姿を見てほしいし、新しい土地でチャレンジしたい人を応援していきたい。そのうえで、胎内市を愛してほしいと心から思っているから、コーディネーターとして取り組みを続けていきたい」

そう語る浮須さんの真っ直ぐな視線の先には、このまちの楽しみを分かち合いたいという気持ちが見え隠れするのでした。

胎内市、そして新潟県内でのワーケーション

そんな移住の入り口のひとつになるのが、働きながら地域を楽しむワーケーション。胎内市では、地域おこし協力隊での定住以外にも短期滞在者に向けて、社員研修や地域住民と交流しやすい〈ロイヤル胎内パークホテル〉や、基本的に電波が届かない、集中した日々を過ごせる山奥のホテル〈奥胎内ヒュッテ〉のふたつのワーケーション施設があります。

ほかにも新潟県内には、海辺のゲストハウス、温泉街に程近い古民家、築100年以上の重要文化財建物など、地域資源を生かしたワーケーション施設がたくさん。田舎暮らしに最適な場所を探してみてください。