一般の人も“同じ釜の飯”を食べられる社員食堂

魚沼の里には、古民家風のほっとする空間が魅力的な〈そば屋 長森〉や、四季折々の魚沼の食材を使った料理を味わえる〈城内食堂 武火文火〉など食事処がいくつかありますが、〈みんなの社員食堂〉もそのひとつ。

同じ釜の飯を食べることは、いい日本酒づくりにつながるという考えのもとで運営されている社員食堂なのですが、昼の時間に限って一般の人にも一部開放されています。

一般の人に向けたメニューは、日替わり定食のほか、魚か肉を選べる八海定食。

〈カレイのあまさけ煮〉は砂糖やみりんの代わりに八海山の甘酒と醤油のみで煮付けていて、〈豚の塩麹漬け焼き〉は豚ロースを八海山の塩麹に漬け込んでいます。しかも南魚沼産コシヒカリのご飯と、自家製みそを使用したおみそ汁は、おかわり自由！　味もボリュームも申し分ないので、地元の人にも人気の食堂となっています。

酒づくりが行われている土地の自然環境を知り、暮らしや食文化にまで目を向けると、日本酒の楽しみ方がさらに深まるはず。魚沼の里は気軽にそれを叶えてくれる場所です。

credit　text：兵藤育子　photo：千葉 諭