新潟のつかいかた

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アルビの強さが、新潟を元気に!
チームとともに成長し、
若者が暮らしたいまちを目指す | Page 2 Posted | 2023/01/20

パートナー契約はベンチャーにとってメリットしかない

アルビレックス新潟のユニフォームを着てピッチ際に立つ3人

アルビレックス新潟のパートナー企業には、亀田製菓を筆頭に老舗の大手企業が名を連ねていますが、最近ではベンチャー企業も増え始めているそう。その先陣を切ったのが、渋谷さん。

渋谷 地元に戻ってきて、起業家という立場であらためて新潟を見てみたとき、アルビって新潟の企業がみんなでつくっているチームだとすごく感じました。先輩たちが築いてくれたアルビを、今度は僕たちの世代が受け継いで、盛り上げていきたいと考えたとき、これからはベンチャー企業もどんどんチームにつながれるといいんじゃないかって思ったんです。そんな矢先、アルビの前社長の是永大輔さんとお話する機会があり、アルビもベンチャー企業の協賛に前向きということがわかって。さっそく20年の9月からオフィシャルクラブパートナーに。

室田 うちは21年シーズンから契約しています。アルビと出会ったのは、新潟大学に入学した18歳の頃。当時、アルビはJ1で、「J1のチームを応援できるなんてすごい!」と思って、スタジアムによく足を運んでいました。起業して、新潟に貢献したいと思ったとき、やっぱりスポーツの力ってすごいなと、アルビの人気ぶりを見てあらためて感じたんです。パートナーとして、一緒に盛り上げていきたいと思いました。

横山 僕は自分の会社がパートナー契約を結べるなんて思ってもいませんでした。渋谷さんにパートナー席に連れて来てもらったときに、実感が湧いてきて、やりたいって強く思ったんですよね。幼い頃から見てきたスタジアムに、自分の会社の名前が入ったボードが置かれているのが、今でも信じられない。自分なりにアルビと関わっていきたいとずっと思っていたので、こういうカタチで実現できてうれしいです。

〈デンカビッグスワンスタジアム〉の陸上トラックを歩く3人
室田さんがインターン生として渋谷さんの会社で働いたのがふたりの出会い。横山さんと渋谷さんは同じ長岡高専の出身でつながったそう。

渋谷 ベンチャーはパートナーにすごく向いていると思う。アルビを通して、県内での認知度が上がり、SNSのフォロワー数も増える。選手も会社訪問してくれたり、SNSに書き込んでくれたりと、積極的にパートナー企業に関わってくれるので、アルビを通して効率的に会社をアピールできますよね。それに何より、選手と交流することで、どんどん“アルビ愛”が高まっていく。

室田 うちでは『新潟暮らし編集室。』というインスタグラムメディアを運営していて、選手おすすめの飲食店を教えてもらい、その店を紹介するという企画をやったこともあります。選手とコラボすることで、新潟県内の認知が拡大しています。

渋谷 あと、スタジアムに行くたびに企業間の新しいつながりができるのもいいよね。僕は毎回、起業家や起業に興味のある人を誘って、スタジアムに行くようにしています。

室田 うちの会社は完全にB to Bですが、パートナーになる企業は、一般消費者に認知されやすいB to Cのほうが向いていると思っていました。コラボ商品を販売したりできますし。でも実際は、県内のネットワークを広げるのにすごくいい環境だと実感しています。お客さんを誘って観戦することも多く、アルビが勝った日は、そのまま営業することも。勝利の高揚感が後押しして、成功率が高いです(笑)。

横山 採用もスムーズですよね。アルビのパートナーをやっているということで、スタートアップ企業(革新的なビジネスモデルを構築する、設立から間もない企業)でも地域の方や学生の親御さんから信頼を持ってもらえます。

渋谷 パートナー企業になることは、最高に費用対効果の高いプロモーション。会社の規模が小さければ小さいほど、アルビで“レバレッジ”をかけて(小さな企業でもアルビレックスの大きな力を利用して)ビジネスを成功させるべきで、パートナーになりたいから起業するという発想もアリですよね。それに、アルビとの取り組みを通して、地域の発展に貢献できることは、すごく意義のあることだと思う。

〈デンカビッグスワンスタジアム〉の観客席に座る対談参加者3人

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