新潟のつかいかた

spot-oshiete-001-paged3

アルビの強さが、新潟を元気に!
チームとともに成長し、
若者が暮らしたいまちを目指す | Page 3 Posted | 2023/01/20

新潟をU・Iターンしやすい、起業家の多いまちにしたい

今シーズンからはJ1で戦うアルビレックス新潟。対戦チームも変わり、アウェイのスタジアムも変わり、新たなステージに胸を躍らせる3人。

渋谷 J1のチームは東京、名古屋、大阪、福岡と、大都市ばかり。新潟からのアクセスもいいから、今年はアウェイも積極的に応援に行きたい。

室田 J2のときもアウェイツーリズムしているサポーター、けっこういましたよね。サポーターの数がホームチームより多いこともざらにあって、「どっちがホームなんだ?」みたいな。

渋谷 新潟県のクラブチームがひとつというのが大きいかも。例えば神奈川だと、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、横浜FC、SC相模原など、チームがいくつもあるからサポーターも分散されるけど、新潟は全員がアルビのためにスタジアムに集結できる。県の一体感があるよね。

横山 アルビは、数年前にホームタウンを新潟県全域に拡大したんですよね。本気度を感じます。

渋谷 J1チームが大都市に集中しているように、チームと地域のパワーは相関関係にあると思います。アルビにJ1でがんばってもらうためにも、新潟に起業家をもっと増やしたい。パートナー企業が増えれば、スポンサー収入が増えて、チームがもっと強くなる。そうすれば、まちが活気づき、新潟で起業したり、働きたいという若者が増えるという好循環が生まれる。すでに新潟には若者が集まってきていて、うちの新潟市と長岡市のオフィスでは、この3年で社員が合わせて30人近く増えています。

室田 企業が多ければ、学生の働き方の選択肢も増えますよね。僕が学生の頃は、ベンチャー企業でインターンといえば、東京が一般的でした。

渋谷 新潟のベンチャーでインターンするなんて、5年前はありえなかった。この前、新潟で、起業に興味のある人たちを対象にした「ベンチャーサミット」というイベントを開いたんですけど、200人くらい集まっていて驚きました。ここ3年くらいで、新潟のベンチャーは肌感で10倍くらい増えているんじゃないかな。起業家が100人、1000人と増えていけば、まちが変わっていくと思います。

横山 僕の会社にもインターン生がいるんですけど、彼らも僕たちみたいに将来、起業して、アルビのパートナーになる可能性があると思うと、楽しみです。

渋谷 一緒にアルビを応援できる仲間が増えるのはすごくうれしい。新潟を、若い人たちが働きたいと思える、活気のあるまちにしたいですよね!

小日山隼輔さん

この記事のネタ元は、新潟県阿賀町出身の小日山隼輔さん。
「だから新潟がいい!」という県民のアツいメッセージを紹介する『#新潟のコメジルシ』から『新潟人の心のインフラ、「アルビレックス新潟」の魅力』という記事に注目しました。

ピッチを背にして肩を組む室田雅貴さん、渋谷修太さん、横山和輝さん
渋谷修太さん

Profile 渋谷修太(しぶや しゅうた)

1988年新潟県生まれ。国立長岡工業高等専門学校卒業後、筑波大学に編入学。卒業後、グリー株式会社を経て2011年、FULLER(フラー)株式会社を創業、代表取締役に就任。16年、世界有数の経済誌『Forbes(フォーブス)』が年に1度選出する「アジアを代表する30才未満の30人(Forbes 30 Under 30 Asia)」に選出される。20年6月、新潟にUターン。新潟ベンチャー協会代表理事、長岡高専客員教授も務める。

室田雅貴さん

Profile 室田雅貴(むろた まさたか)

1995年群馬県生まれ。新潟大学の大学院在学中に株式会社Riparia(リペリア)を創業。地方と都会を往来しながらエンジニアとして研鑽を積み、20年ヤフー株式会社に就職。その後、リペリアの経営に専念するため、新潟に移住。「好きな人と、好きな場所で、好きな暮らし」をモットーに、どこでも暮らせる社会の実現を目指す。

横山和輝さん

Profile 横山和輝(よこやま かずき)

1998年富山県生まれ、新潟県育ち。国立長岡工業高等専門学校在学時、フィンランド留学時のアイデアから着想を得て、2020年に高専人向けキャリアパートナー事業を行う株式会社プロッセルを創業。新潟から国内外の高専を中心とした学生の就活支援や起業支援、オンラインでのインターンシップの提供を行っている。

credit text:矢島容代 photo:今井達也