以前の記事で、新潟県には新潟5大ラーメンと呼ばれる、地域ごとに根づいた個性的な一杯があることをご紹介しました。実はこの新潟5大ラーメンのほかにも、まだまだ個性的なラーメンが存在しているんです。
地域活性化を目的に新たに誕生したものや、地域のソウルフードとして長年愛され続けるもの、その土地の歴史をイメージするものなど、発祥もスタイルも本当にさまざま。こんなにも多彩なラーメンがある県もほかに例を見ないのではないでしょうか。しかも人口に対するラーメン店の数は全国でもトップクラス。そんなラーメン王国ともいえる新潟県に、ラーメンの食べ歩きを目的に訪れることだってありえるはず!
5大ラーメンに次ぐ個性派ラーメンは?
【 もつラーメン 】
モツはモツでも、“ホルモン”じゃない「もつ」ラーメン〈食堂みやむら〉
北海道旭川市では豚の内臓(ホルモン)をトッピングに使ったラーメンがあるそうですが、昭和42年創業の〈食堂みやむら〉には、いわゆるホルモンを使っていないにもかかわらず「もつラーメン」と名がつく一杯があるんです。実は、ここでの「もつ」とは豚肉のこと。豚の頭やこめかみにあたる部位を細かくカットし、じっくりと煮込んだものをもつと呼んでいるそうです。
かむほどにほろりと崩れてしまう、なんとも言えないやわらかさがたまりません。もつは塩やみそ、ダシ汁で味をつけ、3日間ほど寝かせて完成します。しょうゆベースのスープとも相性抜群。見た目以上にさっぱりといただける一杯です。
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【 背脂マーボー麺 】
6大ラーメンに数えられる日も近い!? 背脂マーボー麺〈麺や忍〉
新潟には5大ラーメンという地域に根づいたラーメンがありますが、数年前から各店が競って新作を投入している一杯があります。それが「マーボー麺」です。特に〈麺や忍〉のような背脂系のラーメンにマーボー豆腐を合わせたものが増えているんです。
背脂と同じくたっぷりと使った山椒と自家製ラー油の鮮烈な香りを楽しみ、煮干しベースでしょうゆダレが効いたスープを味わってから、マーボー豆腐を少しずつスープに崩していくと、風味の変化を段階的に楽しめます。肉みそと背脂のコクがポイントで、「辛い!」と思いながらもどんどんスープが進んでしまいます。
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【 のどぐろラーメン 】
新潟らしい高級魚を使った鮮魚系の極み〈Ramenおこじょ〉
新潟の夏の美味として有名な高級魚・のどぐろを使った、贅沢なラーメンを提供するお店が長岡市にあります。スープは炭火で香ばしく焼き上げたのどぐろを中心に、鯛の頭と昆布でとったもの。旨みエキスをより濃厚に深く感じてもらいたいと、あえて白湯スープに仕上げています。
のどぐろのエキスが溶け込んだ香ばしいスープは、まさに絶品。鮮魚好きにはたまらない一杯です。別皿で提供されるスダチを加えると爽やかな香りが広がって、また違った魅力も。最後までスープを楽しんでもらいたいと、お茶漬けセットもあります。1日15食限定のため、お早めにどうぞ。
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