日に日に暑さが増していくこの時季、食欲をそそるのはひんやり冷たい麺料理。ラーメン王国として知られる新潟では、夏になると多くのラーメン店で、個性的な冷やし麺メニューが登場します。そこで今回は、新潟県内各地のラーメン店で味わえるひんやり麺メニューをご紹介。なかには、夏の時季しか食べられない限定麺も! 趣向を凝らした一杯を味わって、涼を感じてみてはいかがでしょうか。
定番の冷やし中華からトレンドの濃厚にぼしまで! 下越エリアのひんやり麺
【 Hin-yari men 1 】
爽やかな酸味×旨みの深い甘みが好バランス!〈麺や 来味〉
ラーメンの新しいかたちを常に研究し、淡麗系から濃厚系まで創意に富んだ多彩なメニューを展開する〈麺や 来味〉。圧倒的な麺の種類を誇り、リピーターも多い人気店です。
こちらで夏期のみ味わえるのが「冷やし中華 シークヮーサーと黒糖仕立て」。シークワーサー果汁の爽やかさに、黒糖の上品な甘みがマッチした唯一無二の味わい。スープに合わせるのは自家製の細麺で、つるりとしたのど越しのよさも一緒に楽しみたい一杯です。
ご紹介したメニュー以外にも、季節ごとにさまざまな麺メニューを開発している麺や来味。新体験の味を求めて、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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【 Hin-yari men 2 】
一年中食べられる、名物冷やし中華にファン多数!〈大江戸 県庁前店〉
辛味ラーメンを開発した秋田〈大江戸〉の味を受け継ぐ分店〈大江戸 県庁前店〉。こちらでは“冷や中愛”にあふれるご主人・伊藤淳さんの心意気で、夏期限定のイメージが強い冷やし中華を一年中味わうことができます。
麺が隠れるほどに具がたっぷりの冷やし中華は、酸味が少なく甘じょっぱい濃いめのスープが特徴。丼に添えられているのは、こちらの代名詞ともいえる「辛味」。スープに溶かせば、ピリッと刺激的な辛さだけでなく、ニンニクやショウガの風味がスープに加わり、旨みがグッと増すのでお試しあれ。
大江戸の特徴は、なんといってもこのボリューム感と豊富なメニュー。まちの食堂らしいにぎやかな雰囲気も、長く愛され続ける理由です。
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【 Hin-yari men 3 】
香り高いまろやかスープがヤミツキに!〈村上らーめん にぼしまじん〉
店名の通り、煮干しを効かせたラーメンが自慢の〈村上らーめん にぼしまじん〉。夏限定の冷たいラーメンが毎年好評で、今年の限定メニューは「冷やニボ担々麺」。
煮干し×坦々麺という耳慣れない組み合わせが斬新なこちらは、ゴマをベースに豆乳を加えたまろやかなスープが辛みをほどよく中和しつつ、つるっとさっぱり食べられる一杯。もちろん、十八番の煮干しも健在です。麺に絡めたうるめオイルが、なんとも香ばしくてたまりません!
定番のしょうゆラーメンにも、スープはもちろん、タレや香味油に至るまで煮干しがふんだんに使われています。力強い風味が主張しつつも、とんこつのコクや香味野菜の甘みで丸みのある味わいに。姉妹店の「小太喜屋」と合わせて、村上に訪れたらぜひ足を運びたい人気店です。
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ガッツリ系も!
中越エリアのひんやり麺 】